最近、手のリハビリテーションについて考える機会が増えました。
今までは理学療法士は下肢、作業療法士は上肢、という分けた考え方の職場で働いており
上肢へのアプローチをする機会が少ない若手時代でしたので
どうしても上肢に対しての苦手意識があったのですが、
急性期や訪問分野で働いて感じたことは、全身を見れるようにならなければいけないということでした。
特に手は様々な感覚器官が集約しており
とても繊細な触り方が要求されると感じています。
各筋肉も繊細でそれぞれを分けて触診するのもとても難しく感じます。
- 手へのアプローチが難しいから苦手
- どのように評価しアプローチすればいいかわからない
- 片麻痺における上肢機能への考え方がわからない
もしこのように感じているのであれば、今日の記事は日常のリハビリに役立つかもしれません。
手の治療は繊細に行う必要があります
先日、指定難病の患者様のリハビリを担当する機会を得ました。
患者様はまだ若く、活動量も比較的高い方ですが、
ご病気の影響で手関節の背屈がうまく出力できないという方でした。
その方のリハビリを担当させていただき気づいたことは、
手関節の各筋肉を分別してテストするということの難しさです。
特に手の手内在筋をどのように分別してテストするのか
位置からMMTを勉強しなおしたのを今でも覚えています。
学校の勉強以来でしたので、やはり忘れていることだらけでした。
それによりわかったのはデルマトーム的には出力されているけど
ある筋だけがうまく働いていない状況でしたので、
おそらく末梢神経損傷なのだということです。
低周波治療も視野に入れてアプローチを考えています。
片麻痺であれば中枢からの神経支配に応じて
どの神経が働いていてどこが働かないのかを考えますが、
今回の患者様は末梢神経損傷でしたので
特定の部位がうまく働かいという状況がわかったのですが、
その検査も細かく優しく触診し、アプローチしなければ、
些細な収縮を捉えることが難しかったと感じました。
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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