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内部障害を持つ患者様がなぜ転倒しやすいのか説明できますか?

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あなたは呼吸器疾患、心疾患、そして腸閉塞や肝切除などの外科手術を必要とする

内部障害を抱えた患者様を担当したことはありますか?

 

私は先日、このような患者様を担当しました。

 

この患者様は内部障害はあるものの、

術後経過も良好で自宅復帰をされましたが

なんかフラフラする、という訴えをされています。

 

私はしばらく入院されていたこともあるため、

廃用症候群による筋力低下によるものという考えを持っていましたが、

実はそれだけではない可能性があるのです。

 

あなたはどんな問題点があるかわかりますか?

そしてその問題点は内部障害に起因するものだと説明できますか?

 

 

内部障害を呈する患者様がもつ

バランス能力の低下について考えてみましょう。

 

内部障害を持つ患者様がなぜ転倒しやすいのか

内部障害を持つ患者様がなぜ転倒しやすいのか、

その原因を探るためには内部障害が何かを理解しなければいけません。

 

内部障害とは呼吸器疾患、心疾患という印象はあると思います。

しかし内部障害は多岐にわたり、外科的手術を要する疾患も含まれます。

例えば前述したように腸閉塞、腸ヘルニア、

肝臓損傷や腎不全、摘出手術を必要とする疾患もありますよね。

 

このような外科的手術を必要とする患者様も内部障害に含まれるのです。

 

そしてそれらを経験した患者様は往々にして

転倒リスクをはらんでいるということを理解しておく必要があります。

 

なぜなら、身体の一部を失っており、その部分の重心位置はずれている可能性がある

ということも理解しておく必要があります。

 

あなたは切断の患者様を経験したことはありますか?

自分の身体の一部の欠損が起こるということは

その部分の重心は残存する身体の位置に移動するのです。

 

つまり切断肢側と反対側に偏移するため、

重心移動が普段とは異なるということが理解できると思います。

これは臓器の外科手術後も同じようなことが起こるのです。

 

内部障害を持つ患者様の転倒リスクを予防するためには?

さて、ここまで読んでくだされば、内部障害を持つ患者様が

なぜ転倒しやすいのか理解していただけたかと思います。

 

他にも心疾患や呼吸器疾患であれば、呼吸筋の過剰努力なども

バランス能力の低下に影響してきますよね。

 

他にも栄養面やサルコペニア、フレイルといった問題点もあります。

これらの問題点も視野に入れて評価していかなければいけません。

 

もしもう少し詳しく学びたいという方は、2月開催の

内部障害による身体と方向転換動作を中心とした動作への影響』と

いうセミナーをチェックしてみてください。

 

ぜひあなたのご参加を心よりお待ちしております。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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