あなたは学生時代に症例報告会をやったことはありますか?
「なんでこんなことやらなきゃいけないの?」
なんてめんどくさがったりした人もいるんじゃないでしょうか。
でも実際、臨床に出てみるとその重要性を実感することに気づきます。
症例報告は様々な研究結果が詰まった報告会であり
決して発表者を困らせる場ではないはずなのです。
症例報告会というと、どうしても
- その問題点は本当にそうなのか?
- この仮説の検証結果は?
- 目標設定って本当にあっているのか?
と質問攻めになってしまって、なかなかやりたがる人は少ないです。
ですが、これも一つの重要な研究報告会ということをぜひ知っておいてほしいですね。
今日はそのようなお話を書きたいと思います。
理学療法士・作業療法士はすでに臨床研究をやっていると知っていますか?
さて、この記事を読んでくださっている方に
臨床研究をしたことがありますか?
と質問すると「ありません」と答える人が多いと思います。
ですが、あなたはすでに臨床研究をやっているという事実を知っていますか?
臨床研究とは、データを集めて統計解析をして、数々の論文から先行研究を見つけ出して、
という作業が必要になると考えられています。
しかしながら、重要なのは
- 仮説
- 検証
- 再評価
という過程を紙に書きだすことこそが
臨床研究になるのです。
仮説で、なぜこの問題点が起こっているのかを考え、
検証で、問題点について論文や教科書的に治療を行ってみる。
そして再評価でその治療がどのような効果を及ぼしたのかを検討する。
この過程を考察し、検証し、報告するのが臨床研究なのです。
と言われると、あなたが行っている症例報告は臨床研究になると思いませんか?
臨床研究はあなたが成長するために必要な題材です
このように臨床研究、と言われると、小難しいことだと思われるかもしれません。
私自身も症例報告会は嫌いでした。
なぜ苦労して作成した症例報告をダメだしされるためだけに
作らなければいけないのかと
若手の時はいつも思っていました(笑)
しかしながら、それを報告する場は嫌いでしたが、
症例報告をまとめているときは、常に患者様のことを考え、
問題点を導き出すことに一生懸命になっていたので、楽しかったことも覚えています。
そしてその思考過程が今の皆さんの臨床脳を作り上げているといっても過言ではないはずです。
ですので臨床研究に苦手意識を持つのではなく、ぜひ前向きにとらえてほしいと思います。
さて、今後エポックでは「初学者のための臨床研究入門|症例報告からはじめよう」というセミナーを開催します。
ぜひチェックしてみてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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