先日、患者様のリハビリを担当させていただいている中で、
「ご飯あまり食べたくないのよね」
といったお話を聞く機会がありました。
このお話は特段珍しいことではなく、多くの患者様で経験することだと思います。
そのたびに「何なら食べられるか」という話になり議論になるのですが
結局のところ、第三者が出す食事は自分が食べたい食事とは異なる、
といったところがよく問題になるのではないかと考えています。
もちろん機能的な問題が関係する場合もありますが
モチベーション等が関係するのであれば
「じゃ、自分が食べたいものを探してみよう」
というお話も効果的だったりします。
患者様と一緒にスーパーに行ったら、食べたいものが全然違った
というお話を今日はしたいと思います。
リハ栄養を考えるなら食事事情は本人に聞くのが一番早いというお話
さて、リハビリ現場において、食事事情はよく問題になります。
リハビリをするからというわけではなく、日常生活を営む上で
食事をとらない、とれないことによるサルコペニアは
コロナ禍においてかなり身近なワードになりました。
だからといって、家族や病院ではなかなか自分の好みを伝えることはできなかったり
おいしくないという理由で、食事を控えるという人も少なくありません。
もちろん、自分で買い物に行って調理できるならそれが一番だと思っている人は多いけど
能力的な問題であったり、モチベーションだったりというところが邪魔をしている人は多いのではないでしょうか。
一緒にスーパーに行ってみようという話を提案させていただいたところ、
もちろん最初は渋っておられましたが、実際にスーパーに行くと
結構肉食だったという事実が判明し、ご家族様もビックリされておられました。
実際ご家庭で出されていたお食事は、炭水化物多めの食べやすい食事だったようですが
ご家族様とご本人の希望が乖離していたという事実は、
実際、ご本人と経験してみないとわからなかったりします。
リハ栄養は家族と一緒に考え、スーパーに一緒に買い物に行こう
さて、いかがでしたでしょうか?
もちろんこれは体験談の一種ですので、すべての患者様に当てはまるわけではありません。
ですが、患者様のことは患者様と一緒に関係を築き、相談しながら進めるのが一番だと感じました。
さて、エポックではリハ栄養セミナーのシリーズセミナーを開催しています。
3月のテーマは「サルコペニアに対するリハ栄養の考え方と実践|管理栄養士監修」です。
サルコペニアは食事事情とも密接に関係していますので
ぜひチェックしてみてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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