先日、患者様のリハビリを担当させていただいているときに
血圧が180台まで上昇するという事例がありました。
臨床の中で我々は運動負荷を患者様にかけていくわけですが、運動負荷量を間違えると
重篤な危険を伴うことがあります。
だからといって、軽負荷でいつまでも運動していては、リハビリの効果を得ることはできません。
あなたはこのような時、どのような評価を行いますか?
- 運動中の血圧はどこまでであれば許容されるのか
- 運動中のリスク管理が苦手
- 基準など明確に教えてほしい
- どのような運動であれば安全に行えるのか
もしこのような悩みを持っているのであれば、今日は運動処方の際に必要な4つのポイントについて考えてみたいと思います。
リハビリの際の運動療法に必要なFITTとは?
さて、あなたはリハビリ現場で運動療法を提供していると思いますが
どのような原則のもとにリハビリを行っていますか?
リハビリを行う上で運動療法における重要な原則のFITTの原則をあなたはきちんと理解できているでしょうか?
FITTとは、運動療法で重要な4つのポイントのことです。
- F:Freqency(運動頻度)
- I:Intensity(運動強度)
- T:Time(運動時間)
- T:Type of exercise(運動の種類)
これらの頭文字を取ってFITTと表現しています。
この中で特に運動強度における設定については、誰しも困る内容ではないでしょうか
?
- どの程度の運動であれば大丈夫なのか
- 何を基準にリハビリを行うべきなのか
- どの程度で休憩を入れるべきなのか
これらの理由について考えてみましょう。
運動療法時に考えておきたい運動強度の設定方法とは?
さて、運動強度の設定方法については様々な設定方法があります。
- カルボーネン法
- 修正Borgスケール
- RPE(自覚的運動強度)
- METs
特にカルボーネン法については、最大酸素摂取量と比較して増加することが知られており
臨床の中で運動負荷量を設定する方法としてよく知られていると思います。
計算式としては
((220-年齢)-安静時心拍数)×運動強度(%)+安静時心拍数
で表されます。
このときに私は脈拍数だけで運動負荷量を設定することは危険だと考えています。
他にも自覚症状や他覚症状、呼吸数や結滞の数など
様々な指標をもとに運動負荷量を設定していく必要があります。
他にも運動負荷量を設定する方法を学びたいならこちらのセミナーがおすすめです。
臨床の中で、病院で働いていれば看護師さんや医師が近くにいるので
すぐに相談に行けると思いますが、訪問分野で働いていれば、リスク管理はあなたに委ねられている部分が大きいです。
だからこそ、適切な運動強度を設定する必要があり、リスク管理も徹底していく必要があります。
ぜひ今日のブログであなたの悩みが少しでも解消されると幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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