先日、若手の後輩に聞いたら「首周りを触るのが怖くないですか?」という話がありました。
確かに重要な神経が多数存在していますが、
そこを理解して治療していかなければバランス能力が向上するのは難しいよ
という話をしました。
すると、「頭頚部でバランス?」と不思議そうな顔をしていましたので
今日はそのようなお話をしたいと思います。
- 頭頚部の動きがバランスにどのように寄与するかわからない
- どのように治療を進めていけばいいかわからない
- どのように動作分析をすればいいかわからない
このように悩んでいるあなたにはおすすめかもしれません。
頭頚部が動くことでバランス能力は保たれています
さて、バランス能力の話をするときに欠かせないのは、
カウンターウェイトとカウンターアクティビティという話です。
カウンターウェイト・カウンターアクティビティとは、クライン・フォーゲルバッハが提唱した姿勢制御の一つです。
カウンターウェイトとは、バランスをとるために必要な錘のような役割をしており、
カウンターアクティビティとは、移動に逆行して筋活動で移動量を制御して
バランスをとるという行為のことを指します。
例えばカウンターウェイトは、
前方にリーチをすると、重心が前に動きますので臀部が後ろに引けますよね?
あの時の重心の動きのことを指します。
カウンターアクティビティは、その前方リーチ動作の際に、足関節が背屈しますよね?
その時の筋活動のことを指すのです。
では頭頚部がどのように働くの?という話ですが、
頭頚部は身体の中で10%もの重さがあります。
重心の移動によってカウンターウェイトが取れない、頭頚部が動かないとなると
側方への重心移動や前方へのリーチ動作の際にカウンターウェイトが働きにくいですよね。
だからこそ、頭頚部がバランスに寄与するのです。
特に小児期であれば、寝返りや起き上がり動作において
この能力は獲得されます。
詳しくはこちらの記事で書いていますのでぜひチェックしてみてください。
頭頚部や体幹機能が歩行動作に影響する理由を学ぼう
さて、頭頚部がバランス能力にどのように寄与するかは、
前述した内容で理解していただけたと思います。
頭頚部って重心移動やバランスには結構重要な役割をしているんですよ。
でも意外とここを理解しないままアプローチを進めている人って多いんですよね。
あなたもその一人だったりしませんか?
さて、今日おすすめするセミナーは
「体幹の評価とアプローチ|動作分析に必要な体幹・胸郭の考え方」です。
頭頚部、体幹機能を徹底的に評価するためには動作分析がきちんとできなければ
治療は難しいです。
その時の動作分析方法や治療アプローチについて、徹底的にお話しいただきます。
講師の安藤正和先生はエポックでも数々のセミナーを担当いただいており、
受講生様からの人気も高いセミナーです。
もしあなたが頭頚部や体幹治療に悩んでいるならおすすめのセミナーですので
ぜひチェックしてみてください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。