セラピストの皆さんは、対象者に求める動きの質の到達点をどのようにイメージしていますか?
- 力をガッツリ入れた動き方?
- 力をできるだけ使わないような動き方?
求める方法は様々あると思いますが、対象者のHOPEや環境によって変わります。
原則としては、省エネ的な効率的な動作の獲得を目指したいですよね。
効率的な運動とは…
- 目標の達成を
- 最小限のエネルギー消費で
- 最短の運動時間
で行えることとされています。
また『効率性』は力学的な視点と生理的な視点の両側面から考えることができます。
循環器疾患に対するリハビリテーションにおいても
心・肺・腎機能自体への介入はもちろんですが、
姿勢や歩容を変えるだけで循環器への負荷を減らすことができるため、
心・肺・腎機能のリハビリテーションに携わっているセラピストにとっても
姿勢や歩容の評価は重要ですね。
脳卒中片麻痺患者様の歩行における力学的効率性とは?
力学的な視点での歩行の効率性は、
運動エネルギー(前進速度)がどれだけ位置エネルギー(重心の高さ)に変換されたか
で評価することができます。
力学的エネルギー変換率(%Recovery)=(内的仕事量-外的仕事量)/内的仕事量
で示すことができ、力学的エネルギー変換率が低下すると、
外的仕事量が相対的に増えてしまう。
つまり、筋活動による仕事が過剰に必要になってしまいます。
(ちなみに健常若年者では力学的エネルギー変換率は約65%と言われているそうです)
脳卒中片麻痺患者様の歩行の生理的効率性を評価する方法とは?
生理的な視点での効率性は、エネルギー消費の側面からみた動作効率とも言えます。
よく持久性の評価として6分間でどれだけ長い距離を歩くことができたかをみる、
6分間歩行テストが使用されます。
しかし、例えば1ヶ月前よりもさらに長い距離を歩くことができたとしても、
心拍数や脈拍、呼吸数の上昇率が1ヶ月前よりも増えていては、
持久性が向上したとは言い切れないと考えます。
ここで使用できるのが、生理的コスト指数(PCI)です。
PCI(拍/m)=(動作時心拍数-安静時心拍数)/動作速度
で示すことができ、PCIが低くなることは
単位歩行距離あたりのエネルギー消費が少なくて済むようになったと評価します。
つまり、持久性が向上したとも解釈できるということです。
脳卒中片麻痺患者様の歩行速度を高めるために必要なこと
また、効率の良い歩行の指標として歩行速度があります。
歩行速度が早ければ、それだけ効率的な歩行ができていると言えますし
歩行速度が速いことは歩行の自立の判断材料にもなっています。
例えば、横断歩道を信号が変わる前に渡ることができるといったものです。
しかし、歩行速度を高めるためにどのようなことをしたら良いのかわからないという方も多いでしょう。
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