日本人の死因として上位には
30代あたりから
- 悪性新生物(がん)
- 心疾患
- 肺炎
が上位に並ぶようになってきます。
その中でも65歳からは
肺炎が一気に増え始めます。
高齢になると増える理由として
加齢に伴って
嚥下機能が低下し
誤嚥してしまうこと
が挙げられます。
理学療法士・作業療法士をはじめとして医療に関わる方であれば
多くの患者様が
嚥下機能が低下し
食事などでむせてしまう
ということを経験しているでしょう。
そこで今回は嚥下機能の簡易的な検査についてお話しします。
理学療法士・作業療法士向け嚥下の評価と誤嚥性肺炎の予防法 – エポックセミナー
PT・OTでもすぐ出来る 嚥下機能の4つのスクリーニング検査
①反復嚥下テスト
30秒間でできるだけ多く唾液を飲み込んでもらいます。
この時に検者は指を喉頭隆起と舌骨に当てて
喉頭隆起が指を超えて挙上した回数を数えます。
高齢者であれば3回できれば正常となります。
口渇があるとやりにくいことがあるので
テスト前に少し水分を摂取してもらうと良いでしょう。
②水飲みテスト
3〜5mlほどの少量の冷水を飲んでもらいます。
3回ほど実施してもらい
むせたりしないかどうかを確認します。
③頸部聴診
上記の水飲みテストの際に聴診器を使って頸部の音を聴いて
嚥下音や呼吸音に変化がないか確認します。
④食べ物テスト
水飲みテストの代わりにセリーやプリンなど
患者様の食べやすい食べ物を食べてもらい
むせたりしないかどうかを確認します。
この4つが比較的簡便に行える嚥下機能評価となります。
嚥下機能を評価したら 栄養状態の把握もしよう
嚥下機能が低下していれば食事量も減ってきます。
食事量が減れば栄養状態にも影響を与え
全身状態にも変化が現れてきます。
そのため、嚥下機能と栄養状態がどれだけ関係するかを
考えなくてはいけません。
①身体測定
上腕三頭筋部皮下脂肪厚(TSF)、上腕周囲長(AC)を上腕の中点で計測します。
その結果から
AC-0.314TSF
という計算式で
上腕筋周囲長(AMC)
を求めます。
上腕筋周囲長は全身の骨格筋量の指標になるため
この値が小さければ栄養状態の悪化が考えられます。
基準値は
男性65〜69歳で23.44cm
そこから80歳以上では20.93cm。
女性65〜69歳で20.14cm
80歳以上で19.21cm
となります。
この基準値の
90%以上が正常
80%〜90%で軽度
60%〜80%で中等度
60%以下で高度の栄養障害があるとされています。
②血液検査
栄養状態といえば血液検査ですね。
各項目の正常値などを書いているとキリがないので
特に見るべき項目は
総タンパク(TP)
アルブミン(Alb)
です。
総タンパクは6.6〜8.1g/dl
アルブミンは4.1〜5.1
となっています。
いかがでしたか?
最後は肺炎ではなく栄養の話になりましたが
嚥下機能を評価した際には
栄養状態も考えておくべき要素ですので
ぜひチェックしてみてください。
理学療法士・作業療法士向け嚥下の評価と誤嚥性肺炎の予防法 – エポックセミナー
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