時代は変わりました。
情報の媒体は多様化し、顧客のクラスタは細分化し、
ウェブサイトは単なる情報発信のツールの域を脱し、
様々な形態への適合が求められるようになりました。
後に Web 1.0 と称されることになるウェブサイトの黎明期は、
ほとんどのウェブサイトが HTML で組まれたものでした。
デザインやコンテンツの品質は追求するものの、
ソーシャルメディアにもまだ市民権はありませんでした。
2005 年ごろには Web 2.0 と呼ばれる時代が来て、
回線の強化によって、またモバイル端末の普及によって、
ユーザがコンテンツをアップロードすることが容易になりました。
それまではただ情報を受け取るだけだったウェブサイトでしたが、
誰もが発信できるツールとして使い始めました。
そこからソーシャルネットワーク、Wiki、まとめサービスなどが
普及し始めました。一家に 1 台だったパソコンは、
1 人に 1 台の携帯端末となり、スマートフォンになっていきました。
新聞やテレビ、音楽などが、紙や CD などの物理メディアから、
徐々にインターネットに取って代わられ始めた頃でした。
インターネット上でもニュースが見られ音楽が聴けて、
ウェブサイトを見るだけだった頃に比べて、
豊富でリッチなコンテンツが溢れ始めていました。
コンテンツの発信が容易になったことで CMS が発展し、
インターネットの目覚ましい普及で
多くのターゲット層がウェブサイトを目にするようになったために、
顧客に合わせたマーケティングを行う必要性が重視され始めました。
そこからさらに経ること十余年、
ウェブサイトの制作技術の向上、マーケティングの細分化、
媒体の多様化などによってウェブサイトは乱立しすぎました。
マーケティングを効率的に自動化するサービスまで生まれ始めました。
顧客の動向、関心、流行、属性、履歴、口コミ、
そういったものによってよりマーケットが複雑になってきたために、
今度は「ビッグデータ」という言葉が使われ始めました。
データの統合、分析、活用、それが Web 3.0 です。
クラウドに累積された大量のデータを情報資産として活用し、
デジタルマーケティング、デジタルコミュニケーションを推進する、
それが現在求められる課題であり我々の見据える戦略です。
いまや一つの会社でも、サービスやブランドごとに
別々のウェブサイトを作る例が珍しくありません。
そしてそれぞれのサイトごとに、
パソコン用とスマートフォン用、
場合によってはタブレット用まで
様々な種類のサイトが用意されているとなると、
その管理や運用するウェブサイトの数は等比級数的に増大します。
それらの課題に対応するためには、
新しい時代の考え方が必要になります。
複数のウェブサイトをどう統合し、共通化し、
全体を最適化するかは非常に重要なカギになります。
物を作っていれば売れる時代は終わりました。
今は「価値」を売る時代です。
社内の業務プロセスとウェブサイトを一貫化し、
よりきめ細やかなサービスを提供できるよう、
「ウェブサイトの統治」という Web 3.0 の課題に、
全力で取り組む時代が来ています。
ご興味がおありの方は、
是非お気軽にご相談ください。