野球選手がよく手術する右肘の内側側副靱帯とは?
右肘の内側側副靱帯の再建術と聞いて、いまいちピンと来ないセラピストも多いのではないだろうか。
急性期病院で割とスポーツ外傷を見るセラピストなら、術後の患者様で対応することはあるかもしれないが、回復期や、スポーツ選手を見る機会がないセラピストだと、なかなかイメージがつきにくくないですか?
肘の内側側副靱帯とは、投球動作であれば腕を振り上げて、ムチのように上肢をしならせる過程で、
肘の内側が伸張して上記の靭帯にストレスがかかり、損傷するというメカニズムとなっています。
呼び名にもなっているトミー・ジョンとは、かつて大リーグで活躍した投手が元になっています。
損傷した肘の内側側副靭帯を作り直す手術を、1974年に初めて受けたことが由来です。
手術を受けた後のトミー・ジョンは、約14年のシーズンで164勝をあげ、46歳で引退するまでに通算288勝を記録しました。
靭帯損傷は徐々に低年齢化を辿っている。
肘の靭帯損傷は、小学校~中学校の時点ですでに痛みがでて起こっているケースも多いようです。
それは成長期における骨の不安定性が原因で、過剰なストレスによる靭帯剥離が起こるのですね。
これらを予防するためには、肩や肘のストレッチが重要になります。
今や小学生から高校生にかけて投球数の制限がありますが、
制限を設ける前に、まずは体を壊さないための知識づくりから始めるべきではないかと思わずにいられません。
特に今の子供達は私達が小さい時と比べても、とてもパフォーマンスが向上しています。
パフォーマンスが向上するということは、身体の作りに反して、力学的ストレスが掛かりやすいということです。
ストレスが掛かりやすいということは、身体のストレスをいかに軽減するかという医学的な知識が必要になります。
最近は指導者向けの講習会もありますので、ぜひこういう身体を壊さないための知識を指導者の方々は身につけてほしいと思いますね。
選手生命は指導者が管理すべきだと思います
今回の大谷翔平選手の右肘内側側副靱帯損傷の報道を受けて、
プロ選手は自己管理が何より重要だと思う一方、
若手選手達の体作りは管理者や指導者が徹底的に考えることが何より重要だと思います。
昔ながらの根性論の指導方法を無駄だと思う面もありますが、
それが必要だと思う自分もいます。
ですが、昔と今と道具も違えば、身体の作り方も変わってきています。
特に投手についてはインナーマッスルの鍛え方やコアトレーニングは重要だと感じる選手は多いかと思いますが、なぜ怪我が絶えないのかを知らない選手が多すぎます。
自分の体を自分で理解することは、まだまだ高校生まででは難しいはずです。
それであれば、管理者が徹底的に選手のことを考え、怪我をしない体作りのメニューを考えたり、怪我をしているなら、なぜ怪我をしやすいのか、その原因を考えるということが何より必要なのではないでしょうか??
エポックスポーツ事業部では選手のケアを重視します。
前述したとおり、選手生命を左右するのは指導者の腕にかかっています。
ですがそれがかなわないことも多々あります。
だからといって諦めることはしたくないですよね。
誰だって自分の子供や自分が指導している選手が元気にスポーツに全力で取り組んでほしいと願っているはずです。
そんな選手の皆さまをエポックのスポーツ事業部ではサポートする体制が整っています。
サッカー分野、野球分野と様々な分野に
セラピストが入って身体のケアについて相談にのることができます。
ぜひご興味がありましたらご相談くださいね!!