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手首が痛い!それはTFCC損傷かもしれません!

  

 

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理学療法士・作業療法士として知っておきたい!TFCCとは?

三角線維軟骨複合体(triangular fibrocartilage complex)といい、狭義の三角線維軟骨(TFC)、メニスクス、尺側側副靭帯、背側・掌側橈尺靭帯、尺側手根伸筋腱の腱鞘などによって構成された複合繊維です。

 

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1981年にPalmerらによって提唱され、手関節の複雑な運動機能の要とされています。
特に尺骨手根骨間・橈尺骨間の支持性、尺骨手根骨間の荷重の伝達、吸収、分散に機能していると言われています。

 

TFCC損傷の症状は?

では、そのTFCCが損傷してしまった場合、どのような症状が起きるのか?

 

TFCC損傷は橈骨遠位端骨折後などの合併症として頻発することがありますが、そのほかにもテニスやゴルフなどのスポーツにより発症することもあります。

また、力仕事で手関節を痛めてしまう方の中にもこのTFCC損傷が多いです。

 

症状としては、手関節を小指側に捻じりながら曲げたり、掌を上や下に回転させるような動きの時に、手関節の尺側に針に刺されたような鋭い痛みが出現します。

 

TFCC損傷の整形外科テスト

まず、どこに痛みが出現しているのか、どんな時に痛いのか、を問診により確認致します。

そして、実際に動きや筋力を確認しながら診断を確定させていきます。

 

手順としては、まずTFCC部分の圧痛の確認、前腕回内外運動の可動域検査、握力検査を確認後、ピアノキーサインや尺骨頭ストレステストを実施します。

 

※ピアノキーサインとは・・・

下橈尺関節の不安定性により、尺骨頭が背側に突出し、押すと戻る現象。

 

※尺骨頭ストレステストとは・・・

手関節を他動尺屈し、軸圧をかけつつ他動で回内・外運動を行うもので、疼痛誘発で陽性反応となる。

 

尺骨突き上げ症候群の合併にも要注意

TFCC損傷時に時々、合併しているのが尺骨突き上げ症候群です。

これは尺骨の先天的にも後天的にも尺骨が橈骨よりも長くなってしまっている状態で、日本人は基本的に±0㎝、もしくは-(マイナス)とされています。

 

TFCC損傷の治療法

基本的には局所の安静・固定が主となり、痛みが軽快してきた段階でのリハビリテーションが有用とされています。

 

また、突き上げ症候群の合併が著明であったり、人体や軟部組織の損傷が激しい場合は手術適応となる可能性もあります。

 

理学療法士・作業療法士として対応するべきTFCC損傷のリハビリテーションの実際は?

まず、疼痛が強い発症して初期の状態では無理な運動療法は避け、前腕や手関節周囲の筋肉のリラクゼーションから実施し、日常生活においてはしっかりと局所を固定し安静に出来るようにスプリントの適応を考える必要があります。

 

例えば、基本的な所で手関節を固定するものにカックアップスプリントやULnar gutter型スプリントにCuff型スプリントなどがあります。

 

<カックアップスプリント>

 

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<Ulnar gutter型スプリント>

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<Cuff型スプリント>

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痛みが徐々に減少してきた場合に、スプリントをテーピングに変えて少しづつ生活内でも痛めた手を使えるように配慮していくことが大切です。

 

しっかり手関節の固定を行い、痛みが引いてきた段階で手関節の可動域練習と、筋力トレーニングを行います。

 

関節可動域練習は教科書通りの方法で対応可能かと思いますが、気を付けなければならないことが「筋力トレーニング」です。

 

本来、TFCCが損傷しないようにするためには手関節を尺屈する際の手根骨の豆状骨挙上の動きが必要となります。

しかし、常に外来筋(深指屈筋、浅指屈筋)優位の指の握り方をしてしまっていることで、内在筋の出力が弱まり徐々に手関節掌屈や尺屈時に豆状骨の挙上が少なくなることでTFCCを挟み込んでしまったり、組織を傷つけてしまうことがあります。

 

つまり、手内在筋の特に小指球筋の働きを復活させる筋出力訓練が必要となります。

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※内在筋を賦活化させる指の動き

 

また、生活上の指導としても手首に負荷のかかる動作(重いものを持ちあがる、何かを押し込むなど)の時に指先を握りこまないように内在筋を優位に使えるように練習・指導を行っていきます。

 

最後に|TFCC損傷を正しく理解しよう

ヒトの手はとても複雑な機能を備えていますが、日常生活のちょっとしたことで、痛めてしまい使いにくい手となってしまいます。

 

正確な病態把握により適切な期間に適切なリハビリテーションを行うことを心がけましょう。

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