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訪問看護ステーションがサービス付き高齢者住宅でできること  

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施設の種類は、高齢化に伴い様々なニーズに答えられるようになっています。

 

そして意外と、

施設の中にも訪問看護ステーションが関われるところがあるということを、

知らないという方が多いです。

 

今回は

「サービス付き高齢者向け住宅」

いわゆるサ高住について、訪問看護の関わり方をお伝えしたいと思います。

 

 

高齢者の住宅状況は?

65歳以上の者のいる世帯は全世帯の約半分、

「単独世帯」・「夫婦のみ世帯」が全体の過半数

を占めています。

昭和55(1980)年では世帯構造の中で三世代世帯の割合が一番多く、

全体の半数を占めていましたが、

平成28(2016)年では夫婦のみの世帯が一番多く約3割。

単独世帯と合わせると半数を超える状況です。

 

65歳以上の一人暮らしの方の人数は

昭和55(1980)年には男性約19万人、女性約69万人でしたが、

平成27(2015)年には男性約192万人、女性約400万人

と65歳以上の一人暮らしの方の増加は男女ともに増加してきています。

 

そこで高齢者の方が困ることが、生活環境です。

高齢者(65歳以上)のいる主世帯の8割以上が持家に居住しているといわれています。

しかし、65歳以上の者が、20歳以上65歳未満の人より

住宅の屋内での事故発生の割合が高いといわれています。

 

事故の発生場所は、

「居室」45.0%

「階段」18.7%

「台所・食堂」17.0%

年齢を重ねるにつれて、

筋力の低下などから少しの段差が事故につながることがあります。

 

地域差もありますが、高齢者にとって買い出し方法は、とても重要です。

 

日常の買い物への交通手段は、

「自分で自動車等を運転」55.6%

「徒歩」28.4%。

大都市では、

約半数が「徒歩」50.1%

「自分で自動車等を運転」32.9%

「家族等が運転する自動車やタクシー」6.4%

とのデータもあります。

 

高齢者が、車を手放したくない理由と事故の件数が反比例することがわかると思います。

私たち訪問看護が主に関わる利用者様の中には、

病気をもちながら、このような生活環境下で過ごされておられる方が多くおられます。

高齢者の一人暮らしへの危険性を考え、施設を一緒に探される家族が多くおられます。

 

高齢者向けの入居サービスの種類は?

大きく分けると、民間施設と公的施設があります。

民間施設

・介護付き有料老人ホーム  

介護度に応じて定額で介護サービスを受けられる。認知症や看取りなど幅広い対応が可能。

 

・住宅型有料老人ホーム

入居者に合った介護サービスを選んで利用する。比較的自立した方が対象。

 

・サービス付き高齢者向け住宅

高齢者向けの賃貸住宅であり、入居時の費用が安い。安否確認や食事の提供もあり。

 

・グループホーム

認知症の方専門の施設。入居者対象は同一市区町村に住民票がある方が対象。

 

公的施設

・ケアハウス

低所得で独居生活の高齢者を対象とした施設。「一般型・介護型」の2つがある。

 

・特別養護老人ホーム

要介護 3 以上の方が入居対象で、費用が安い。待機時間が長いデメリットがある。

 

・介護老人保健施設

在宅復帰を目的としたリハビリを行う施設。

 

・介護医療院(介護療養型医療施設)

長期的な医療サービスを必要とする方向けの施設。

 

施設を選ぶポイントは?

施設におられた、90歳の方が

「本当は、家がいいけどね」

「私は、歳だから家族に迷惑をかけないように老人ホームに入りたかったの」

「こんな綺麗なホテルみたいなところは、田舎者の私には贅沢だわ」

「息子たちは、今まで頑張ってきたから贅沢したらいいといわれるの」

という悩みを伺ったことがあります。贅沢な悩みのようにも聞こえますが、

日々の生活では苦痛になってしまうこともあります。

 

高齢の方が想像している、

「老人ホーム」と現在の施設の多様化は違うのかもしれません。

家族がホテルみたいな煌びやかな場所で、

楽しく暮らしてほしいと思っておられても、

毎日となると平凡な暮らしが懐かしく、寂しくなられることもあります。

安全に入れる機械的な浴槽や自動で流れるトイレなど好まれない方は多くおられます。

 

施設を家族と一緒に検討する場合は、

個人の意見の尊重、

何回か見学すること、

現在の生活状態に合わせて選ぶこと

をオススメします。

 

例えば、老人ホームを検討しているけど、

「今のところ介護は必要ない」

「ある程度のことは自分でできる」

という方には、サービス付き高齢者向け住宅をおススメします。

 

老人ホームではありませんが、

⾼齢者が安全かつ快適に暮らせるように、

バリアフリー構造の高齢者住宅として整備されています。

 

サービス付き高齢者向け住宅は他の施設と何が違う?

利用者の希望や、要介護度に合わせてサービス内容を決めることができるというのが最大の特徴です。

 

サービス付き高齢者向け住宅は

2011年の「高齢者住まい法」改正によって創設され、

現在まで順調に施設数が増加しています。

特別養護老人ホームへの入居待ちなどの際に、利用される方もおられます。

 

サービス付き高齢者向け住宅に入居する際に結ぶ契約は、基本的に賃貸借契約です。

月額でかかる費用に家賃・管理費・食費・水道光熱費・生活サービスの提供費などがあります。

 

安否確認サービスと生活相談サービスが義務付けられています。

施設によって、食事の提供や入浴時の介助などの生活支援サービスを

提供していることもあります。

状態に応じて、ミキサー食・刻み食などの提供をしているところもあります。

 

有料老人ホームのように介護サービスの提供がない分、

自由度の高い生活ができることが特徴で、

ご自身でお買い物や旅行に行かれる方もおられます。

また、施設内ではレクリエーションなどもありますが、参加は自由です。

 

集団生活の場であるため、

認知症が進行すると、

周囲の入居者との間でトラブルが起きる可能性が出てくるため、

注意が必要です。

 

夜間については、常駐は義務付けられていませんが、

何かあったときに速やかに駆けつけることができる状態にすることが

義務化されています。

看護職員は基本的にはいないところが多いです。

 

「特定施設入居者生活介護」として

指定されていないサービス付き高齢者向け住宅では、

外部の介護サービスを利用することになるため、

介護保険の料金は、

自宅で訪問介護やデイサービスを利用するときと同じになります。

 

サービス付き高齢者向け住宅の入居者が介護保険サービスを利用する場合、

サービスの提供を行う事業者を自分で自由に選ぶことができます。

そのため、

施設であっても訪問看護ステーションをご利用できることが出来ます。

在宅からご利用されていた場合は、そのまま継続してご利用できます。

 

夜間施設で状態が悪くなったという場合は、

訪問看護のオンコールで駆けつけてもらうことも可能です。

そこでは、医師との連携も行われます。

 

施設職員の方は、家族のような存在であり、施設は利用者様の家です。

 

 

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訪問看護ステーションと施設の連携において必要なこと

訪問看護ステーションが、施設にお願いさせて頂くこと。

それは、ご利用者様の情報共有です。

 

・往診時の医師からの指示、受診の内容

・定期内服の変更指示の確認、屯用薬、臨時薬の有無

・体調の変化(食事量、排便状況、精神状態、ADL、体重の変化等)

・入退院時のカンファレンスによる指導への参加

・理学療法士、デイの職員、ケアマネなどの他職種との連携

・家族からの相談内容

 

様々なことを、共有し施設の職員と同じように関われるように努力しております。

 

 

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このたび2020年6月1日より

伊丹・尼崎・川西・宝塚を中心として、

エポック訪問看護ステーション

を立ち上げることとなりました。

 

地域の皆様の健康と安心のため、

利用者様が「その人らしく生きる」手段を共に模索し提供してまいります。

 

 

※まずはお気軽にお問い合わせください※

TEL:072-770-1657

 

 

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