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整形外科疾患で知っておきたいFAIって何?

股関節の痛み | 無料の写真

 

整形外科疾患であれば、股関節や膝関節のレントゲン画像

脳血管疾患であれば、MRIやCT、MRAといったものもあります。

内科疾患であれば胸郭のレントゲン画像は

必ずチェックしておきたいですよね。

 

特に変形性股関節症などの整形外科疾患の患者様を担当するとき

  • 跛行がなぜ出現するのか
  • どこに痛みが出現しているのか
  • 何が制限因子になりうるのか

 

を理解するためには

レントゲン所見を確認する必要があります。

 

でも、若手セラピストの時ってレントゲン画像って

実際のところ何を見ればいいかわからないといったことはありませんか? 

 

今回はレントゲン画像はどのようなところを見ておくべきなのか?

ということについて学んでみましょう。

 

整形外科疾患のレントゲン評価は何をチェックすればいいのか?

さて、例えば整形外科疾患でよく知られている

股関節疾患を例に考えてみましょう。

 

股関節疾患のレントゲン画像では

どのようなところをチェックしておくべきなのでしょうか?

 

股関節疾患でチェックしておきたい内容としては

臼蓋形成不全でしょう。

 

臼蓋形成不全は臼蓋が骨頭の被覆率がどれだけあるか

を評価する必要があります。

 

カルテ上、臼蓋形成不全と診断されていても、

どの程度なのかまで詳しく記載されていればいいのですが、

なかなか書いていなかったりすることは多々ありますので、

自分でチェックしておかなければいけませんね。

 

特に歩行動作において痛みを呈している症例では

何が原因かをさぐるためにもレントゲン画像の評価は欠かせません。

 

では股関節疾患でチェックをしておきたいところと言えば、

まずは国家試験でも出ていたと思いますが

Sharp角CE角ですね。

 

sharp角は左右の涙痕を結んだ平行線と

臼蓋の外上縁を結んだ線の角度

で示されます。

これの正常角度は45°以上と言われています。

 

次にCE角は骨頭中央と臼蓋の外上縁を結んだ線の角度になります。

この角度が20°以内であることが望ましいと言われています。

 

学生時代は数字ばかり覚えることに必死でしたが

臨床に出て変形性股関節症や臼蓋形成不全と診断されているけど

オペをせずに保存されている患者様をよく見かけます。

 

臼蓋形成不全と診断されているのであれば、

どの程度の臼蓋被覆率があるのかは

きちんとチェックしておきましょうね。 

 

整形外科疾患のレントゲンがわかれば股関節疾患のFAIも理解できる

もしあなたがレントゲン画像をきちんと評価できれば、
股関節疾患の跛行の原因も理解することができます。

股関節疾患で最近特にトピックスとして知られているのは
FAI(Femoroacetabular Impingement)という症状も
理解することができます。

 

FAIとは臼蓋と大腿骨の衝突によって起こるとされています。

よく目にするのは臼蓋の出っ張りが大腿骨に衝突する場面ではないでしょうか。

他にも大腿骨頸の肥厚により、

臼蓋外上縁に衝突するという症例も目にしたことがあります。

このように骨同士の衝突を繰り返して

股関節唇損傷を引き起こす症例のことをFAIと呼びます。

 

  • 鼠径部が痛い
  • 詰まった感じがする
  • 跛行がなかなか治らない
  • 筋力はあるのにうまく動かない
  • 脱臼する危険性を考慮しすぎて動く量が減る

 

こうした悩みを持つ患者様がおられるのであれば、

ぜひこれらの症状を疑ってみてくださいね。

 

症状を理解するためにも、
医師に確認や相談をするためにもレントゲン画像の知識は
理学療法士・作業療法士にとって欠かせない技術です。

 

ぜひ勉強してみてください。

もし興味があればこちらのセミナーもどうぞ。

PT・OTのための運動器画像の診かた|画像で得られる各組織の評価法 – エポックセミナー

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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