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片麻痺のリハビリで知っておくべきフィードバック機構

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先日、訪問患者様のリハビリにおいて、

どうしても歩いているときの身体のバランスがうまくいかない

という片麻痺患者様を担当させていただく機会がありました。

 

今までデイケアではマシントレーニングを中心にリハビリを頑張っておられ、

確かに筋力はついてきたということを実感されていましたが、

歩いている感じがうまくいかないし、ふらつくという話でした。

 

このようなお話をされている患者様を担当する機会はあなたにもあると思います。

そんな時あなたなら何を評価していきますか?

 

  • 患者様のバランス能力をもっとよくしたい
  • 安定性、安全性を高める方法を知りたい
  • どのように評価を進めていくべきかを学びたい

 

もしこのように悩んでいるのであれば、ぜひ本ブログを参考にしてみてください。

 

片麻痺のリハビリで重要フィードバック・フィードフォワード機構とは

さて、本症例についての詳細を少しお話してみますと、

この方は自宅内は伝い歩きで自立されています。

しかし歩けていてもワイドベースで歩いており、

なかなか麻痺側がうまく前に出ないという状況もありました。

 

理解力はよく、自立して生活できるだけの能力があるため、

マシントレーニングよりもより繊細な巧緻動作練習が必要だと判断しました。

 

重要なことは自分の身体の状態を自分で把握できているかということです。

 

簡単に言えば復習のようなものですね。

 

例えば足をついたら足の裏の感覚が理解できているか、

横に動いたら身体は倒れないように支えられるかといった機能です。

 

この方は自立して歩いておられるとはいえ、

自分の身体の重心位置をうまく誘導することができていませんでした。

特に歩行という支持基底面がかなり狭い環境の中で、

どのように体を動かすかが理解できていなかったのです。

 

そこで私は歩行ではなく、背臥位や座位姿勢でのリハビリから始めました。

 

自分の身体の位置関係を正確に理解し、そこから徐々に支持基底面を減らして

フィードバック・フィードフォワードを活用しながらリハビリを行いました。

 

すると、「歩きやすい!」と好評だったのです。

 

フィードバック・フィードフォワード機能を学ぼう

なぜ、このフィードバック・フィードフォワード機能を利用して治療をすることで

患者様は主観的に歩きやすいと感じたのでしょうか?

 

そのカギは主観的な感覚と客観的な感覚が統合されたことにあります。

その統合の仕方はどのようにすればいいのか・・・

それについては次回3月に開催予定の体性感覚フィードバックにもとづく運動学習アプローチでお話していただきますので

ぜひチェックしてみてくださいね。

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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