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炎症症状がなかなか引かない理由は患者様の栄養不足の可能性がある

リハビリを行う上で必要なものは、

食事と意欲!

これに尽きます。

 

車もガソリンがなければ走りません。

人間も消費するカロリーがなければ

いくらリハビリを行っても筋力がつくはずはありません。

適切なカロリーを摂取するように心がけていきましょう。

 

また、リハビリの遂行を邪魔するものとして炎症があります。

炎症があると動かしたりすることができないので、思うようリハビリができません。

今回はそんな炎症と栄養の関係もお話します。

 

セラピストが知っておきたい栄養不足による問題とは

さて、それではカロリーが不足するとどのようなことが起こるのでしょうか?

簡単に問題を上げてみましょう。

 

〇免疫力の低下で「感染症」にかかりやすくなる


たんぱく質・ビタミン・鉄分などが不足すると免疫力が低下し、

風邪や肺炎、インフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。

たんぱく質・ビタミン・鉄分などには、

体の免疫機能を整える働きがあります。

免疫力が低下すると、症状の重症化も招きます。

 

 

〇運動能力の低下で「転倒」しやすくなる

 

低栄養状態が続くと、筋肉が痩せて運動能力が低下し、

「転倒」しやすくなります。

体を支える力が衰えたり、

つまずいたときなどの瞬発力が失われたりします。

高齢者がほんの少しの段差で転倒しがちなのはこのような理由からです。

特に、たんぱく質や炭水化物が不足すると招きやすいリスクです。

 

〇骨がもろくなり、「骨折」しやすくなる

 

骨の密度や強度が低下して起きる骨粗鬆症は高齢者に多い病気で、

骨折しやすくなります。

カルシウムやたんぱく質・ビタミンD・ビタミンKなどが不足すると発症しやすいと言われています。

すぐ生命に関わるものではないですが、

少しの衝撃で骨折する危険性があり、骨折すると治りが遅くなります。

 

〇筋肉・脂肪の減少で「床ずれ」しやすくなる

 

筋肉・脂肪が減少すると「床ずれ」しやすくなります。

高齢者には「ボリュームのあるものが食べにくい」という傾向があり、特に食べづらいのが肉類です。

肉類にはたんぱく質・脂肪が多く含まれ、不足すると筋肉・脂肪の減少につながります。

寝たきりになった時などには、筋肉・脂肪が少ないと、骨と床に挟まれた皮膚が圧迫され炎症(床ずれ)を起こします。

 

さて、以上が代表的な栄養不足による症状です

リハビリを行っていくうえで食事をとれているか

摂取カロリーがいくら入っているかがとても重要であるということがお分かりいただけたのではないでしょうか?

 

しかし、まだ終わりません。

今回紹介したい症状はもう1つ。

 

それが炎症です。

 

炎症と栄養の関係性は?リハ栄養で炎症を改善しよう

 

炎症は体内の組織が損傷や感染に対して応答する一般的な生体反応です。

炎症は

 

  • 赤血球や血小板の増加
  • 血管の拡張
  • 血管透過性の亢進

など多くの生理的変化を引き起こします。

適切な治療がなされない場合、炎症は慢性化する可能性があります。

 

炎症は細胞内の酸化ストレスを増加させることが知られていますので

栄養としては抗酸化物質を含む食品やサプリメントを摂取することで炎症を緩和するのに役立つかもしれません。

抗酸化物質にはビタミンC、ビタミンE、セレン、ポリフェノールなどが含まれますので

これらが含まれている食品を食べましょう。

 

また、炎症を抑えるためには、炎症を引き起こす可能性のある食品を避けることも重要です。

炎症を引き起こす可能性のある食品には、加工肉、砂糖、トランス脂肪酸などが含まれます。

 

より詳しく知りたい方は坂本陽子先生の

理学療法士・作業療法士のための周術期や炎症性疾患のリハ栄養|リハ栄養学入門 – エポックセミナー

を受講してみましょう。

 

病院勤務の管理栄養士である坂本先生が炎症性疾患に対する栄養学について、丁寧に講義をしてくださいます。

ぜひあなたの患者様のリハビリを行う上で、適切なアドバイスができるようになっていただければ幸いです。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。