皆さんはバックカントリーというスポーツをご存知でしょうか?
バックカントリーとは山野のうち手付かずの自然が残っている整備された区域以外のエリアのことを言います。
これらの区域でのスキー、スノーボード、キャンプは、バックカントリースキー、バックカントリースノーボード、バックカントリーキャンプと呼ばれ、
「バックカントリー」はこれらの略語としても用いられています。
スキー場によっては、バックカントリースキーのためにコース外に出られるゲートを設けているところもある。
バックカントリーでは事故の危険性も高くなるが、
専用ゲートを設置して入山地点を限定することで、下山ルートも絞り込むことができ、遭難の際の迅速な救助につなげるという役目もある。
ただし、バックカントリーはあくまでもコース外であるから、そのエリアで発生した事故は自己責任となります。
このような過酷な環境にもかかわらず、
義足でその大自然に挑まれているスノーボーダーが今注目されています。
愛知県豊橋市の鈴木隆太さん(37)は、
白馬村に冬の間だけ住み込み、晴れの日を中心にバックカントリーに挑まれているようです。
伝えたいのは「障害があっても、あきらめない心」。スポーツ分野で挑戦する人を支援する団体も立ち上げ、サポート活動もされておられます。
私たちリハビリに携わるセラピストは、
日常生活に戻れるように支援を進めていきますが、
ここまで自分の趣味に復帰できるまできちんと関われているか?という自己への問いを
改めて考えさせられる記事となりました。
障害があってもあきらめない心
皆様は自分の趣味はお持ちですか?
私はバイクでツーリングに行くのが趣味でした。
ですが自分が例えば切断や義足になった時に
果たしてその趣味をまた出来るようになれるか?
やはりそこまでやれるようになりたいです。
バックカントリーでのスノボやスキーは雪山登山とほぼ同じです。
障害者、健常者を問わず、一度入ってしまえば過酷な環境は等しく襲い掛かってきます。
そのため不十分な知識で入山すると雪崩に巻き込まれたり、
崖下に転落したりするおそれもあります。
そのような環境に挑むためには今と同等の不自由のない生活や
活動能力が求められます。
リハビリも日常生活に支障がないから終了、ではなく
その方が求められる能力までリハビリ期限いっぱいを使って
しっかりとアプローチを進めていくことが重要ですよね。
この方は最後にこう話されています。
義足でも、このような過酷な環境でそれでも滑る理由について
「景色がきれいで、とにかく楽しいんですよ」。
障害があっても、諦めない心を失わない、
そのような治療を提供できるようなセラピストになれるようになりましょう。