優れた技術を持っていても、それを快く受け取っていただけなければ、
その効果は体験してもらえません。
求めてこられる患者様は目標や意欲を見失ってしまっています。
いかにその意欲を高めることができるのかは
あなたの話術一つにかかっています。
リハビリで扱う病気や障害は完治できるものばかりではありません。
リハビリは機能を回復させる希望であると同時に、
歩けなくなったこと、動かせなくなったことなど
「できないことに向き合う時間」でもあります。
つらい時間です。患者さんはやる気が出なかったり、愚痴を言いたくなったりもします。
そんな時に、あなたの患者様との会話が天気の話やスポーツなどの時事ネタばかりになっていませんか?
そんなことに興味がない、むしろ向こうが合わせてくれる
そんな状況になっていることが気が付けばあります。
患者さんの気持ちを“会話”から受け取り、体も心も少しでも良い方へ向かうようにするにはどうすればいいのか。
必ずしも言葉でのコミュニケーションだけではありません。
表情やしぐさから伝わる「あなたを支えたい」という気持ちを出すために必要なことは何でしょうか??
そんなときは自分がしゃべりたいことばかりを話すのをやめ、患者さんの話を「聴く」ことに徹してみてください。
患者さんがどんどんお話ししてくださるようになります。
重要なのは「質問」「傾聴」「承認」の3つ
ある本で話し方が上手になる記事が書かれていました。
分かりやすい部分を一つ取り上げてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
(1)質問
会話における「質問」は、質問によって相手が考え、言葉にすることによって“気付く”ことが目的です。
(2)傾聴
話をどのように聴くかはとても重要です。あなたが話をしているとき、相手が関心の薄い態度だったら話したくなくなりますよね。聴き方には3つの要素があるので、どれか1つでも会話の中で実践してみてください。
(3)承認
承認とは相手を認めること。分かりやすく言うと「ほめる」ことです。
承認には、できたことをほめる「結果承認」、行動そのものをほめる「行動承認」、相手の存在そのものをほめる「存在承認」の3つがあります。
できたことをほめるのはもちろん、たとえ結果が出なくても、「毎日○○をやっているなんてすごい!」と、行動自体を認めることによって、次の行動を促すことにつながります。
行動や結果ばかりを気にしていると、何もしていない人をどうほめたらいいのか分からなくなるかもしれません。そんなときは「今日会えてうれしかった」「あなたといると元気が出る」など、存在そのものを認めると、相手も元気になります。
いかがでしょうか?
自分の話より、あなたに興味があるということを前面に出してお話をすることで、ラポールの形成にはとても役立ちますよ。
ぜひ明日からのリハビリのスパイスにしてみてください。