皆さんは神経難病や終末期の患者様のリハビリを担当したことはありますか?
特にがんは日本人の死因の第1位となっています。
リハビリをしていく中でがん患者様を担当することもあり、中にはこれから終末期を迎えていくということもあると思います。
あなたはそんな時、どのようなリハビリテーションをしていきますか?
どのような関わり方をしていきますか?
上手く答えられないというPT・OTの方は
この記事がお役に立つかもしれません。
また、最後にはがん患者様のリハビリテーションをしていくためのおすすめのセミナーをご紹介しますので、ぜひお読みください。
PT・OTががん患者様と関わる際に考えるべきリハビリの概念とは
このような患者様のリハビリを担当すると、
まず「リハビリとは?」という概念に直面することになります。
リハビリテーション=全人権的復権
簡単に文字に起こすとこのようになりますが、
では、人権とはいったい何なのか?リハビリテーションとは何なのか?
人としての大切なこととは何なのか?を考えさせられます。
リハビリ=回復
いや、もう回復は病気的に難しいじゃないか。
という悩みに直面したことはありませんか?
私は入職後、神経難病病棟と終末期病棟に配属されました。
その時の感情は今でも覚えています。
- 進行性疾患の方に対して、どのようにかかわっていけばいいのか?
- どのようにリハビリを進めるべきなのか?
- 患者様への接し方がわからない
- がん患者様はリハビリに取り組んでくれない
- 絶望してしまってどのように声をかければいいかわからない
このような悩みは少なくありませんでした。
がん患者様に対して接するためのスキルとは?
進行性疾患やがん患者様は基本的に自分の人生に絶望していることが多く、
リハビリに対しての意欲は少ないことは少なくありません。
逆にセラピストも、リハビリ=回復ととらえられている節もあり、
リハビリしても回復しないというところから、
あきらめているセラピストも少なくありません。
で、ここでひとつ考えておきたいのは
「リハビリ=復権」
ではなく、
「リハビリ=人としての日常の獲得」
という概念ではないでしょうか?
どのような状況であっても、人としての生活を営む「権利」は誰でもあるはずです。
- 人と話す
- 食事をする
- テレビを見る
- 遊ぶ
どのような状況においても、人として最低限必要な生活を営む権利は誰にもあります。
その方法は千差万別、どのような方法であっても
「できない」が「できた」と思えるかどうかということはとても大切です。
まずは考え方をいかに変えるか?
それが大事なのではないでしょうか?
終末期医療におけるリハビリの役割は、最後の時をどのように過ごしたいか、
という患者様のニーズを聞き、
それを多職種に伝えるという役割を担います。
実は医療現場で1時間も連続して患者様と一緒に過ごせる医療従事者は
セラピストだけだと気づいていましたか?
我々は患者様とのラポールを形成し、いかに患者様のニーズを聞き出すか
それを他職種に伝え、最後の時を有意義に過ごしていただくか、
これが求められているのです。
こちらも併せてお読みください
がん患者様と接するためのコミュニケーションスキルとは?
セラピスト側の心の持ち方については前述したとおりです。
では、患者様にはどのように接していけばいいのでしょうか?
リハビリを進めるうえで必ず当たる課題はネガティブな感情をぶつけられた時です。
基本的に傾聴や共感、承認という
基本的なコミュニケーションスキルが重要になりますが、
なかなかうまくいかないものです。
コミュニケーションスキルだけでなく、
あなた自身がその患者様のことを真摯に考えて行動できるかどうか、
その行動が患者様を動かすことにもなるのです。
がん患者様はネガティブになりがちだからこそ、そうやってセラピストと患者様のラポールの形成がより一層重要になってきます。
それができるようになって、ようやく実際にがん患者様に運動療法などを行っていきます。
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