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運動療法を考える|フレイルサイクルと心不全の関連性

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このコロナ禍において、在宅ワークという概念が定着してきました。

ステイホームを呼びかける政府は、感染拡大に必死になる一方、

我々は別の事柄に注意をしていかなければ、と常日頃から考えています。

 

それは、高齢者の体力の低下です。

 

皆さんはフレイルという言葉を聞いたことはありますか?

 

フレイルとは日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、「Frailty(虚弱)」の日本語訳です。 健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のことを指しますが、適切な治療や予防を行うことで要介護状態に進まずにすむ可能性があります。

日本老年医学会より

 

ステイホームにより、活動量が低下します。

すると当たり前のように心身機能の低下は目に見えて明らかです。

 

ここをいかに予防していくか。

その方法を我々は学んでいかなければいけません。

 

フレイルサイクルと心不全の関連性について

みなさんは、フレイルサイクルという言葉を知っていますか?

フレイルとは前述したとおり健康な状態と要介護状態の中間位置のことであり、

心身機能低下を認めます。

 

するとエネルギー消費量が低下し、食欲も低下する。

そして食事をとらなくなると低栄養になりますよね。

 

そうなるとどうなるか。

 

サルコペニアという状態になります。

これは病院の中でも起こっている患者様が多いといわれています。

 

サルコペニアとは、加齢に伴って生じる骨格筋量と筋力の低下のことを指します。

 

病院にいるのに筋力が低下する?

と思われがちですが

病院内でも食事摂取量が極端に少ない人っておられませんか?

食形態の評価も実は必要な要素の一つになるのです。

 

サルコペニアになると、動きたくない、しんどいと

活動量も活力も低下し、易疲労性になります。

そうなると筋力も身体機能も低下し、活動量が低下する。

結果、基礎代謝量が低下してエネルギー消費量が低下する

という悪循環になるわけですね。

 

これがフレイルサイクルです。

 

心不全を考える上で必要な知識をエポックで学ぼう

それではここで考えておかなければいけないのは、

心不全とフレイルサイクルの関連性です。

 

心不全患者様は、このサイクルに加えて基礎的な疾患による運動耐容能の低下が合併します。

 

つまりより運動をしないという状況に陥っている可能性があるわけです。

 

セラピストである我々は、

心不全の病態を理解しないまま運動療法を処方していくと、

患者様に無理強いをしてしまう結果、

患者様との関係性悪化や患者様の心身機能の低下を助長する可能性があるのです。

 

だからこそ、セラピストはフレイルとサルコペニア、心不全の関連性を

考えておかなければいけません。

 

2021年2月に、エポックではシリーズで高齢者の心不全とフレイルについてご講演をしていただきます。

もしあなたが心不全の運動療法を勉強したいと考えているのであれば、ぜひこのセミナーをお勧めします。

 

seminar.ep-och.com

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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