皆さんはステップ反応についてきちんとリハビリができているでしょうか?
先日、私は何気ない道を歩きながら地面につま先が引っ掛かり、
転倒しそうになりました。
幸い、両手をふと出すことができましたので転倒は免れましたが、
その際に右足を一歩前に強く踏みしめましたので、少し膝が痛みます。
なんてことはない日常生活の中の一場面かもしれませんが、
高齢者の方はこの一歩がなかなかでなかったりします。
先日、アメリカで恐ろしい事件が多発しているというニュースが飛び込んできました。
それはアジア系アメリカ人が、カリフォルニア州内で一方的に襲撃されるという事件です。
その中で衝撃的だったのはアジア人男性の高齢者の方を後ろから思いっきり突き飛ばすというシーンがありました。
もちろん高齢者の方なので、
その襲撃にとっさに反応することができず転倒してしまうのですが、
その時に一歩足を踏み出すことができていれば、と思わずに入られませんでした。
このように高齢者の転倒を考えるうえで、
一歩足を踏み出すことができるかどうかが、転倒リスクを防ぐ手段にもなります。
今日は転倒予防のために必要なステッピング反応の獲得についてお話します。
高齢者の転倒を予防するためにリハビリで考えるべきステップ反応
「安定しているorしていない」
「バランスが良いor悪い」
ということをよく耳にすると思いますが
この「安定」と「バランス」は似て非なるものです。
安定しているという状態は支持基底面内に重心がある状態のことを指します。
この状態でコントロールできていれば、バランスが良いと言えます。
しかし、バランスが良いという状態は他にもあります。
前述のように常に重心が支持基底面の中にあっては、歩いたり走ったりといった移動動作には繋がりません。
移動をするためには支持基底面の外に重心を出さなくてはいけません。
なので、移動する時は重心が支持基底面の外にでるため「不安定」という状態になります。
このままの状態で放置していると転倒してしまいますので「バランスが悪い」ということになります。
しかし、正常であればそうはなりませんよね。
人体の反射の一つにステップ反応というものがあります。
それは支持基底面外に重心位置が移動したときに、
その重心を保持しようとする反応になります。
ヒトの歩行動作は、いわゆるこのステップ反応を繰り返すことで、
前後左右への歩行動作が可能になるのです。
この段階の獲得は小児期では歩行動作に至る過程の立位動作で
支持基底面内での重心移動から始まります。
しかしながら高齢者の方はこの反応が鈍くなり、
なかなか一歩が出にくくなるという状況になります。
パーキンソン病の患者様はわかりやすいかもしれませんね。
この一歩がなかなか出ずに足がすくんでしまうわけですから。
この転倒回避動作をいかに運動学習の中で促していくかが、
転倒リスクを予防することにつながるのではないでしょうか?
今回、7月に森之宮病院の紀伊克昌先生に
セラピストのための小児リハから学ぶ正常発達分析と臨床応用|③直立姿勢とステッピング – エポックセミナー
というテーマでご講演をいただきます。
今回の紀伊先生のセミナーでは、立位姿勢でのバランス反応のメカニズムとともに、
この一歩をどのようにして出すように練習をしていくのか、
はたまたどのようにすれば、転倒を回避することが練習の中でできるようになるのか
を小児の発達過程を通じてご講義いただきます。
臨床の中で転倒リスクの高い患者様は結構多いはずです。
その中で少しでも転倒リスクを防ぎたい、
患者様の安全な未来を作り上げたいと考えているセラピストが
このブログを読んでくれているはずです。
このブログにたどり着くあなたは
「転倒」「高齢者」「ステップ」
このあたりの検索ワードを使ってたどり着いているはずですから、
ぜひこのブログを読んでおられるのであればこのセミナーのご受講をおすすめします。
なぜなら年間で紀伊先生のセミナーがどれだけあるでしょうか?
実はこのテーマを聴講できるのはエポックセミナーだけです。
多分!
今回のセミナーは
新規の受講生様にもわかりやすいようにご講演内容を厳選していただきます。
もしあなたが少しでも興味が出ているのであれば、
検討していただくとどうでしょうか?
今日のブログが少しでも皆様の臨床のためになるブログになれていれば幸いです。
ぜひこのセミナーを受講してみてください。
明日からのリハビリの方法が全く変わるはずですよ。
セラピストのための小児リハから学ぶ正常発達分析と臨床応用|③直立姿勢とステッピング – エポックセミナー
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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