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前田健太、右肘の手術無事成功。最新の手術法と

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スポーツ選手にとって

怪我はどんな怪我であろうと避けたいものですが、

野球の投手にとっては肩や肘の怪我は

何がなんでも避けたい怪我だと思います。

 

そんな中で日本人メジャーリーガーの代表格でもある前田健太投手ですが、

8月末に肘の違和感を訴えて故障者リスト入りし、

9月1日に内側側副靱帯の再腱術を受け、

無事に成功をしたようです。

 

内側側副靱帯の再腱術といえばトミー・ジョン手術が有名ですが、

今回の前田投手に施されたのは

「インターナルブレース法(IB法)」

と呼ばれる最新式の手術で、

トミー・ジョン手術では競技復帰までに14〜16ヶ月かかるところ、

IB法では早期かつ安定して復帰が可能で

最速で5ヶ月で復帰が可能という論文もあるようです。

 

コラーゲンによって組織の修復が早まる

トミー・ジョン手術は長掌筋や鵞足の腱を取り出して

肘の内側に縫い付けて靭帯を再腱させる手術です。

 

そして、

今回のIB法はスパニングテープという補強具を

損傷した靱帯に縫い付けるのですが、

このスパニングテープにはコラーゲンが付着されていて、

そのコラーゲンによって靱帯組織の修復が早まるとされています。

 

他の部位から別の組織を取って、

靱帯の代わりをさせるトミー・ジョンと比べたら、

靱帯そのものを修復させるIB法の方が侵襲も少ないでしょうし、

早期かつ安定した術後成績なのも納得ですよね。

 

競技人生が短いプロアスリートにとって、

5ヶ月と14ヶ月であれば

絶対に5ヶ月で復帰できるIB法を選ぶのは当たり前ですね。

 

手術適応は状態が良い場合に限る

そんな最新のIB法ですが、

実は誰にでも適応というわけにはいかないようです。

 

適応する条件として

  • 損傷した部位が靱帯の付着部であること
  • 中心の組織にはそんなに損傷がないこと
  • 慢性的な消耗による関節の不安定性がないこと

が挙げられます。

 

つまり、関節が安定していて、

靱帯も比較的状態が悪くないというのが条件のようです。

これもIB法の成績が良い理由かもしれませんね。

 

損傷は避けられない。早期発見と投球数、登板間隔の見直しを

というわけで、

最新のIB法は上述のように

早期かつ安定した復帰が可能ですが、

その適応条件は靱帯や関節が

比較的良い状態であることということを考えると、

やはり早期発見がとても重要になってきますね。

 

もちろん、損傷させないということが1番重要なのですが、

靱帯の破断ストレスと投球時にかかるストレスを考えると

内側側副靱帯は必ず損傷してしまいます。

 

なので、選手は少しでも違和感があればすぐに相談をすること、

トレーナーは普段からのフィジカルチェックで

損傷を見抜くことがとても大事ですね。

また、昔から学生野球で特に問題となっている

過剰な投球数や登板間隔も改めてしっかりと考えていかないといけませんね。

 

まぁ、何はともあれ前田投手がこのIB法によって早く復帰して、

また素晴らしいピッチングを見せてくれることを願うのみですね。

復帰の目安は来年の夏頃ということで待ち遠しいですね。

 

 

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