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理学療法士・作業療法士なら知っていますよね?【ファンクショナルトレーニング】

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近年は「フレイル」や「サルコペニア」という高齢者医療のホットキーワードになっています。

 

どちらも虚弱状態を意味していて、その予防や改善には

筋肉量が1つのポイントになってきます。

 

しかし、中にはMMTなどの筋力検査では

筋力自体はそれほど問題ないし

可動域や感覚などもそれほど問題もない

 

だけど、

  • なんだか動きが悪い
  • ADLが思ったほど改善しない
  • 筋出力が動作に反映されない

なんてことありませんか?

 

 

そんな時に勉強して欲しいものが

ファンクショナルトレーニングです。

 

理学療法士・作業療法士にファンクショナルトレーニングの技術は必須です

 

ファンクショナルトレーニングとは

問題がある場所や筋肉のみにアプローチをするのではなく、

全身でより機能的な動作の習得を目的としたトレーニングです。

 

一般の方だとなんとなくイメージが湧かないかもしれませんので

 

スポーツで例えてみましょう。

ボディービルダーで例えてみましょう。

 

彼らは定期的に激しいトレーニングを行っており、見た目としても筋量がしっかりついているのがわかります。

そのようなトレーニングで作られた身体は

アスリートよりも強靭な筋肉を持ち合わせている場合がありますが、

必ずしもスポーツが上手というわけではないですよね。

 

それはなぜかというと、一つ一つはしっかりと鍛え上げられていますが

その筋力を動作に繋げるようなトレーニングをしていないからです。

 

それはリハビリでも同じです。

 

いくら単関節のトレーニングを積んで、しっかりと筋肥大させて

MMTでの筋力がアップしていたとしても

動作に繋げるようなトレーニングをしていなければ

日常生活で使える身体にはなりません。

 

その日常生活に繋げるためのトレーニングが

ファンクショナルトレーニング

というわけです。

 

スポーツ選手のパフォーマンスを支えるためにファンクショナルトレーニングは必須です

スポーツ選手のパフォーマンスを支える能力として、

高負荷の中でも自分の身体を支えられる姿勢制御が求められます。

 

ほとんどのスポーツ動作は特定の姿勢をとり続けるわけではなく、

様々な状況に応じて適した姿勢に変化させ、それを制御する必要があります。

 

その時に必要なのがファンクショナルトレーニングなのです。

 

スポーツ選手だけでなく、高齢者のリハビリにおいても

姿勢制御には大きく分けて3つのレベルがあります。

 

それは

  • レベル1「姿勢保持」
  • レベル2「一定の支持基底面の中での重心移動」
  • レベル3「支持基底面が変化する中での重心移動」

です。

これらの重心移動に応じた体の使い方、姿勢制御を学んでいかなければいけません。

 

ファンクショナルトレーニングの知識は高齢者のリハビリにも欠かせません

前述したようにスポーツ選手だけでなく高齢者のリハビリにおいても

姿勢制御の知識は必要だと思います。

 

特にスポーツ選手に必要なのは「立ち直り反応」と「ステップ反応」

多くの体幹トレーニングでは

 

「安定させるために軸を一直線したまま動かないような筋力をつけよう」

 

と指導しています。

 

もちろん、それは大事なことですが、それは姿勢制御の一つでしかありません。

 

「安定している」ということは支持基底面の中に重心があればいいわけですから、

支持基底面内のどこでも良いので重心を留めておく能力が必要です。

 

そのために考えるべきは「立ち直り反応」になるのです。

この立ち直り反応は柔軟な体幹が必要で、

体幹トレーニングで推奨される「ドローイン」をしてしまうと

動きが制限されてしまいます。

 

ドローインがパフォーマンスを下げる理由はこちらでチェック

呼吸で「お腹をへこませる」は間違い!? 

 

 

また、移動するためには一度支持基底面の外に重心を出さなくてはいけないのですが

そのためにはさらに大きな体幹の動きが必要です。

 

そしてその次に必要なのは重心が支持基底面から外れた時に転倒しないように

手や足を出し新しい支持基底面を作る能力「ステップ反応」も

促していかなければいけません。

 

このステップ反応の連続が「移動」になるわけですが、

この時の手足の動きを素早く大きく出すことが重要ですし、

そのためには一般的な体幹トレーニングのように体幹部を固めるのではなく、

体幹部を柔らかく動かし、その動きを上下肢に運動連鎖で繋げていく必要があるのです。

 

 

ちなみにこのアスリートのパフォーマンスを整えるのにはヨガも効果的だったりします。

アスリートも実践するヨガ 実は優れたファンクショナルトレーニング

 

ファンクショナルトレーニングで正しいトレーニング方法について学ぼう

下肢や体幹の筋を鍛えるトレーニングの代表として知られている
スクワットトレーニングは
多くの関節と筋が動員され、リハビリ現場だけでなく
スポーツ現場でもよく使用されるトレーニングだと思います。

 

スクワットは身体を脚で支えるための主役として下肢の伸展筋力が必要で、
股関節の伸展筋である大殿筋やハムストリングス、
膝関節の伸展筋である大腿四頭筋を鍛えることができます。

 

しかも、「しゃがんで立ち上がる」という
日常で当たり前のように行う動作なので、
自然なバランスで鍛えることができます。

 

一見、簡単なトレーニングですが、実は奥が深く、
様々なことを考えて行う必要があります。

 

スクワットは下半身だけでなく、
姿勢を保つ体幹の筋肉や大腰筋のようなインナーマッスルまで動員されます。

 

このようなトレーニングは全身を連携させて操るコーディネーション能力が求められ、
それはレッグエクステンションやレッグカールのような
単関節のトレーニングでは高めることができない能力です。

 

特に膝に痛みがあったり、
扁平足や外反母趾があるような人は
スクワットに膝が内側に入る「ニーイントゥーアウト」

という状態になっていることがほとんどで、
これは筋力の問題だけでなく、トレーニング方法を間違っていることがほとんどです。


そのため、ファンクショナルトレーニングで正しいトレーニング方法を学んでおかないと
患者様のリハビリで痛みを増強する可能性もあるのです。

だからファンクショナルトレーニングの知識が必要なのです。

 

エポックオンラインセミナーでファンクショナルトレーニングを学ぼう

スポーツ選手のパフォーマンスアップには問題点の抽出だけではなく

いかに身体をうまく働かせるかどうかが重要になります。

 

例えば一時期、スポーツ選手が古武術を取り入れたトレーニングをすることで

パフォーマンスが上がったということが注目されたことがありました。

 

古武術の独特の世界観に否定的な意見もありますが、

古武術で提唱されている動きの有効性を占める研究報告もあり

しかも、そこで起きている現象は、

現代スポーツで実践されている理論と同じであることもわかっています。

 

他にもマエケン体操など独特なトレーニング方法を取り入れているスポーツ選手は数多いと思いますが、

これらには彼ら特有のメソッドがあるのです。

 

もしあなたがスポーツ選手と関わる機会が多い、もしくはこれからスポーツ選手に関わっていきたいと考えているのであれば

ファンクショナルトレーニングを学んでみてはどうでしょうか?

 

 

講師には脳卒中の認定理学療法士であり

スポーツトレーナーとしても活動されている

高山 弘幹 先生をお招きしています。

 

  • 筋力強化と姿勢・動作改善の関係が知りたい
  • ImpairmentsとDisabilitiesの関係を機能的に理解したい
  • 関節における安定性と可動性の考え方を学びたい
  • スポーツ分野におけるパフォーマンスアップを促したい
  • 自分のパフォーマンスを高めたい

 

と考えているセラピスト・トレーナー、スポーツ選手の方には

ピッタリの内容になっていますので是非ご参加ください。

 

スポーツ選手とトレーナー向け最新ファンクショナルトレーニング – エポックセミナー

 

ファンクショナルトレーニングを理解することで

あなたの動作分析と運動療法、パフォーマンスが劇的に変わります。

ぜひご検討ください。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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