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長期臥床に伴う廃用症候群は健常者でも出現する|NASAの研究結果もご紹介

ヒトの身体は常に重力という刺激にさらされています。

この刺激が無ければ退化していくということを知っていますか?

 

  • ベッドから起きる
  • 座る
  • 立って歩く
  • 走る

 

これらはごく当たり前のような動作に見えますが

重力に抗して活動をしているため、重力に抗して身体を持ち上げる必要があるため

常に筋力が働いていると言えます。

 

しかしこうした刺激が無くなると、人の身体は退化していくという恐ろしい実験をした企業があるのをご存じでしょうか?

 

今日はヒトが重力に抗した生活をしなくなるとどうなるかについて解説してみたいと思います。

 

臥床傾向にあるとヒトの身体は健常であっても廃用していくという事実

今日ご紹介したい研究は、NASAが行った実験で、頭部側に傾斜をつけたベッドに

90日間寝続けた成人がどの程度筋力や骨量、骨代謝や筋委縮が起こるかという実験です。

 

我々もリハビリ現場では廃用症候群を呈する患者様を担当することがあるため

寝たきり状態がどの程度の廃用症候群を呈するかは肌感覚ではわかっていたとしても、実際のところどの程度低下するのかはわかっていないのではないでしょうか?

 

そのため今日の記事では長期臥床が人体に与える影響についての研究結果をご紹介したいと思います。

 

1. 骨量:
全身骨塩量は2.6%低下し、荷重骨である大腿骨の骨密度は5.3%減少


2. 骨代謝:
臥床に伴う骨量減少は骨吸収の亢進が主体(対照群では骨吸収マーカー亢進


3. 尿路結石:
長期臥床2週以後に尿中Caの排泄が亢進し、対照群と運動群の1/3(計6名)に尿路結石を認める。


4. 下肢筋萎縮:
筋断面積の検討では、大腿部の膝伸筋(17%)・膝屈筋(12%)の筋萎縮を認める。

(NASDA・ESA・CNESの国際共同ベッドレスト研究の結果について(中間報告)より引用)

 

こうした研究結果が出ていることからも、長期臥床は避けておきたいことではあります。

しかしながら、病院から退院して自宅生活が続くと、どうしても自宅内での生活から抜け出せず、外出頻度も低下して廃用症候群を呈するという患者様は少なくありません。

 

こうした問題を予防することも、我々リハビリ職種の重要な役割だと感じますよね。

リハビリに対する目的はもちろん必要です。しかし目的はなくとも、リハビリの日くらいは外出したり歩いたりというきっかけになることも重要ですよね。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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