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薬に頼らない、便秘改善についての知識

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最近では、便秘に対する様々な知識や予防する食べ物などのニュ―スを目にします。

ミネラルを含む水、

すっきり便をはがすとサプリ、

大人から子供まで飲める薬、

おなかを温めるグッズ、

腸まで届く乳酸菌、

食物繊維を含むお茶など沢山あります。

それだけ、便秘に対する需要が高いと感じられます。

 

 

訪問看護の現場でも、

ご本人様や家族の方から便秘の相談や下剤の内服コントロールの

相談を受けることがあります。

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その中には、疾患に対する内服薬の副作用で起こる便秘に対し

下剤を服用されている方、

腹筋が弱く力めない方、

水分摂取量が少ないため便が硬く排出できない方などからの相談があります。

 

また、家族からの相談では認知症がある場合、

便を触ったりするため定期的に出るようにしたいが、内服で調整すると難しい。

浣腸は嫌がるし、可哀そうという相談であったりします。

 

デイサービスなどを利用されている場合では、

便がだらだら出ていたら浴槽に入れないため、

デイサービス以外の曜日に排便を出したいといわれる方もおられます。

 

腸の働きについて

胃や小腸で消化された食物は、水分の多い液状となって大腸に入り、

ゆっくりと水分が吸収されて固形化(便塊化)し、肛門へと送られます。

便塊が何日も大腸内にあると、水分吸収はさらに進み、便塊は硬く小さくなります。

 

腸の動きは、自律神経に支配されています。

便を体外に送り出すための蠕動動運動は、

胃に食物が入ると胃・結腸反射が出て始まります。

そして、便が直腸に達すると大脳に指令が送られ、便意をもよおします。

ストレスにさらされると、

自律神経がうまく働かないため正常な腸の蠕動運動が起こらず、

便が滞って便秘につながることがあります。

 

便秘の原因は、人によって異なります。

通常は1日1回程の排便がありますが、

2~3日に1回の排便でも排便状態が普通で

本人が苦痛を感じない場合は便秘といいません。

しかし、毎日排便があっても便が硬く、量が少なく残便感がある場合、

排便に苦痛を感じる場合は便秘と考えます。

便秘になると排便困難だけでなく、

腸内容物の腐敗などが進行して有害物質が生成されます。

そのため、下腹部の不快感・膨満感・腹痛・悪心・嘔吐などの症状をきたします。

 

便秘の分類は、機能性便秘3種類と器質性便秘の計4種類に分けられます。

症状に合った対処をするためにも、自分の便秘の種類を把握しましょう。

 

機能性便秘(腸管機能の異常による便秘)

弛緩性便秘:大腸の運動が低下

・腸管の緊張がゆるんでしまい、蠕動運動が十分行われないため、

大腸内に便が長くとどまり、水分が過剰に吸収されて硬くなる。

・便秘の中でも頻度が高く、女性や高齢者に多いといわれている。

・おなかが張る、残便感、食欲低下、肩こり、肌荒れ、イライラなどの症状も起こる。

・運動不足、水分不足、食物繊維不足、腹筋力の低下が原因。

けいれん性便秘:大腸の過緊張

・副交感神経の過度の興奮によって腸管が緊張しすぎてしまい、

便がうまく運ばれずに、コロコロとした便になる。

・食後に下腹部痛、残便感などの症状があることもある。

・また便秘と下痢を交互にくり返すことも多い。

・精神的ストレス、環境の変化、過敏性腸症候群などが原因。

 

直腸性便秘:直腸に便が停滞

・便が直腸に達しても排便反射が起こらず、直腸に便が停滞してうまく排便できない。

・高齢者や寝たきりの人、痔や排便を我慢する習慣がある人に多い。

 

器質性便秘(腸管の疾病による便秘)

・イレウス、大腸がん、腸管癒着などの器質的な原因があって、

消化管に通過障害が起こる。

・気分不良、腹痛、腹満がある場合はすぐに病院にいきましょう。

 

女性に便秘が多いといわれる理由。

・男性に比べると、女性は腹筋が弱いため、大腸が便を送り出す力が弱いため。

・女性ホルモンの黄体ホルモンが、水分や塩分をためこむように指示を出すため、

大腸の腸壁から便の水分が吸収されて便が硬くなる。

また、子宮筋の収縮を抑制する働きもあり、

腸にも影響して蠕動運動を低下させるため、

黄体ホルモンが多く分泌される月経の前や妊娠初期には便秘になりやすい。

・食事量を減らすことは食物繊維や水分量、脂肪を減らすことになるため、

蠕動運動にも影響し、便が硬くなり排出されにくい。

・女性は忙しさや人前でのトイレを我慢することも多い。

環境の変化によるストレスの影響も受けやすい。

 

介護の現場でも、高齢者の方がよくいわれるのが、

腹筋が弱く力めない、

水分摂取量が少ないため便が硬く排出できない

などがあります。

 

便秘を引き起こす要因

・不規則な食事や生活

・食物繊維・水分・脂質などの摂取不足

・低栄養

・ビタミン欠乏症

・緊張、ストレスなどの精神的要因

・浣腸や下剤の乱用

・便意があっても、便意を抑制する習慣がある方

などがあります。

 

訪問看護の場では、医師が内服で調整が必要と考えられた場合は、

排便コントロールの評価や本人、家族への内服指導も行います。

しかし、内服に頼らずに身近な生活の中で出来る便秘予防も

提案をさせて頂くことがあります。

市販の乳酸菌摂取や温罨法、マッサージ含め生活の中で出来ることを見つけ、

食事の指導も行います。

 

便量を増大させ、排便リズムを整えるために出来ること

・食物繊維を多く含む食品を積極的に食べましょう。

食物繊維を多く含む食品は、たけのこ・緑黄色野菜・ごぼう・さつまいも・ふき・七分搗き米・大豆・ひじき・かんぴょう・切干大根などがあります。

 

・冷水・冷牛乳を適切に摂って、胃・大腸の反射を促しましょう。

特に起床後の摂取が効果的です。

水分は便を軟らかくして排便を容易にする働きがあります。

 

・適度に脂質を摂りましょう。

脂質に含まれている脂肪酸が大腸を刺激します。

適度の香辛料やアルコール・酸味類・エキス分(肉・魚のうま味分)は、

排便を促します。

糖分の多い食品は、腸管内で醗酵しやすく大腸運動を高めます。

糖分の多い食品には、はちみつ・砂糖・水あめなどがあります。

パインアップル・いちご・りんご・牛乳・ヨーグルト・プルーン・梅干など

有機酸を多く含む食品を積極的に摂りましょう。

 

・適度な運動をしましょう。

 

薬物に頼らず、栄養食事療法・運動療法を根気強く続けて自然な排便リズムを

回復することが理想的です。

朝食後など決まった時間の後に、たとえ便意がなくても排便に取り組むことを

毎日続けて習慣化させましょう。

  

 

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このたび2020年6月1日より

伊丹・尼崎・川西・宝塚を中心として、

エポック訪問看護ステーション

を立ち上げました。

 

地域の皆様の健康と安心のため、

利用者様が「その人らしく生きる」手段を共に模索し提供してまいります。

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※まずはお気軽にお問い合わせください※

TEL:072-770-1657

 

 

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