「今日わたしリハビリをしてきたの」
こうした話を先日、私の母校(リハビリの養成校)の近くで聞くことがありました。
その話をしていた子は、道を歩きながら母校に入っていきましたので、
おそらくセラピストの卵なのでしょう。
その話が耳に残ったまま、今日に至るのですが
セラピストの卵ですら、やはりこの認識はなかなかぬぐえないのだな
と思ってしまいました。
私が新人のころから思っていた違和感、それはいまだに解決していませんが、
やはり世間の認識というものはこのようなものなのだなと痛感しています。
リハビリ=運動
この図式は正解でもあるし、間違いでもある。
どれだけドラマ化されても、様々なメディアに取り上げられても
リハビリという概念は、どうしても
「運動する」
ということから離れることはできないのかもしれません。
ですが、少しでもこの間違いを正すことができればと思い
今日もこのブログを書いてみたいと思います。
リハビリの仕事は様々な種類があります
まず最初にリハビリテーションの概念についてお話をしたいと思います。
リハビリテーションとは、病気やけがなどによる後遺症を持つ人が、社会復帰を目的として行う身体的、心理的練習や職業指導などを総称して言います。
wikipediaより
その目的を遂行する上でリハビリテーションは5つの分野に分かれます。
・医学的リハビリテーション
・職業リハビリテーション
・社会リハビリテーション
・教育リハビリテーション
・リハビリテーション工学
そのため、一人の患者様が社会復帰を行うために、様々な手段を用います。
運動は、医学的リハビリテーションの中の一つであり、
手段の一つであるということなのです。
ですが、どうしても「リハビリ」と聞くと「運動」という言葉に変換されてしまいます。
この認識を改めるのは難しいかもしれませんね。
私たち自身も職業を問われたときに、「理学療法士です」と答えますが、
その際に大体どのような内容なの?と聞かれると
「リハビリの先生です」
と答えると納得してもらえるといった場面もありますので
ついつい「リハビリの先生」を都合よく使ってしまったりします。
こうした周知がなかなか世間の認識を変えられない原因でしょうか?
リハビリテーションという仕事は一人では行えません
さて、医学的リハビリテーションは
運動療法や物理療法を用いてリハビリを行いますが、
本来リハビリテーションとは、チームで行うものです。
前述したとおりリハビリテーションは5つの分野に分かれます。
そのさまざまな分野を通じて、
人が社会に適応できるようにトレーニングをしていくことを、
包括して「リハビリテーション」と本来は呼びます。
そのため、
理学療法士や作業療法士が治療を行う=リハビリを行う、
ということではありません。
リハビリテーションにかかわる職業は多岐にわたります。
リハビリの先生=病院勤務のセラピストと思われがちですが
そうではありません
医師
看護師
理学療法士
作業療法士
言語聴覚士
社会福祉士や精神保健福祉士
介護士
そして、患者様のご家族
このように患者様を取り巻く多くの方々の協力があってこそ、
リハビリテーションとは成り立ちます。
理学療法士や作業療法士が行う運動やマッサージ、電気療法は
リハビリの一端にすぎません。
様々な方々の理解と、介助、介護、サポートがあることで
患者様は社会復帰ができるのだと思います。
リハビリは一人で行うことはできません。
様々な職業の方々の協力のもとに行うものです。
私も新人の頃はよく勘違いをしたものです。
自分の治療がうまくいかなくて悩んだりしたものですが、
治療はチームで同じ方向に向いて行わなければ独りよがりになってしまいます。
ですので、ぜひこれから医療現場に出ようとしているあなたには
この内容を頭に入れたうえで、活躍してほしいと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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