人工呼吸器装着下でのリハビリが苦手だと感じていませんか?
私自身も入職後に神経難病病棟に配属されたときは、人工呼吸器のアラーム音が怖く
人工呼吸器を装着されている方のおられる病室にはなかなか入れませんでした。
同じ気持ちを持っているセラピストは少なくないのではないのでしょうか。
しかし、それは実際ただ知らないだけで、人工呼吸器の理論が理解できれば人工呼吸器装着下でのリハビリは安全に行えるものに変わるのです。
- 人工呼吸器を装着されている方のリハビリが怖い
- アラーム音は何を示唆しているのか
- ルートやホースの意味がわからない
- どこを見て何に気を付けなければいけないのかわからない
もしこのように感じているのであれば、今日のブログはあなたの臨床に役立つかもしれません。
人工呼吸器装着下のリハビリだからこそ安全な理由とは?
さて、サブタイトルにある通り、人工呼吸器を装着しているからこそ安全にリハビリが行えるという理由について説明したいと思います。
人工呼吸器が装着されていると、血中酸素濃度や換気量が数値化して表示されています。
体重60㎏の患者様で特別な肺疾患がない成人なら400~500mlに設定されていると思います。
つまり、離床に伴って換気量が低下して低酸素状態に陥るという危険性を、数値化して評価できるわけです。
このように、人工呼吸器を装着していると、一回換気量やSpO2など、様々な患者様を安定させるために必要な機能を数値化して理解できるわけです。
そして人工呼吸器装着下でのリハビリで一番怖いのがアラーム音ですね。
アラーム音が起こる理由は数々ありますが、要は人工呼吸器の設定数値より逸脱した数値量を計測するとアラーム音が鳴るという仕組みです。
例えば低換気時のアラーム音、これは一分間の換気量が規定値を下回った時になります。
臥床時での体交時に、チューブのルート異常が起こっていたり、うまく肺野に空気が送られていないことで、換気量の設定値を下回った時に起こります。
あとは痰が貯留してしまっているときですね。
他にも無呼吸時アラームや呼吸甲斐素上昇アラームなど、いろいろありますが、
要は「知っているか知らないか」だけなのです。
もしあなたが人工呼吸器装着下でのリハビリに苦手意識を持っているのであれば
ぜひ知る努力をしてみてください。
知っていれば安全にリハビリを行うことができるはずですから。
エポックではセミナーとして開催していますのでぜひチェックしてみてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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