介護現場でのリスク管理をどれだけしていても
ヒューマンエラーというものは必ず起こるもの。
その中の最たるものとして、
インシデント、アクシデントに伴う介護現場における
死亡事故を厚生労働省が初めて調査に乗り出した。
記事によると全国の特別養護老人ホームと
老人保健施設で、2017年度の1年間に事故で死亡した入所者が
少なくとも計1547人いたとの調査結果の速報値を公表している。
これまで国は介護施設での事故の件数を把握しておらず、
初の全国調査。都道府県別の内訳や詳細な内容は明らかにしていないそうだ。
人手不足に伴う弊害とは
介護現場における人手不足はずっと指摘されてづけている。
しかしながら「きつい」「しんどい」「給与が安い」などの原因から人材が集まらないという現状であるとともに、
介護の夜勤は極めて過酷で「ワンオペレーション(ワンオペ)」や「16時間以上の長時間勤務」が常態化しています。
政府は「労働環境の整備」や「キャリアアップの仕組み」「潜在介護福祉士の有効活用」などさまざまな人材確保策を講じているものの、目立った効果は表れていません。
実際問題、「グループホーム」「小規模&看護小規模多機能型居宅介護」では、すべて「ワンオペ」となっており、仮眠はおろか休憩を取ることもできないようです。
こうなってくると身体を壊す人が続出するのは目に見えており
腰痛、肩こりはもちろんのこと、うつ病などの精神疾患を発症される方も。
この慢性的な人手不足を解消していかなければ、事故件数は減っていかないのではないでしょうか?
外国人労働者の受け入れについての賛否について考える
厚労省は2018年5月に外国人労働者の介護現場における人材確保に乗り出しました。
しかしながら現在でも低賃金などの処遇改善が求められている介護現場で、労働者の働く環境を抜本的に改善しないまま外国人労働者の受け入れを拡大しようとしていることに不安の声が上がっています。
安い賃金で労働力確保
労働力の確保には確かにいい案かもしれません。
2025年までに約33万6千人の介護人材が不足すると公表されているため、それまでに労働力を確保する方法としては最適解なのかもしれません。
しかし私は最近、これらの問題における社会的な大ニュースが頭から離れません。
それは、「くら寿司、セブンイレブンなどのアルバイト社員の問題行動」について。
最近はSNSサービスの不適切動画投稿が相次いでいます。
自分の仕事に誇りをもって仕事をする。
私は介護、医療現場においてだけでなく、仕事をする上で自分の仕事に誇りを持てるかどうかということはとても大切なことだと思います。
ですが、自分が低賃金で買いたたかれているだけでなく、労働に対する対価が見合っていなければ、
このような行動に移る心理もわからなくありません。
実際働いているのが嫌になりますしね。
外国人労働者を介護現場に入れることについては
賛否両論あると思います。
言葉の壁や人権侵害など、様々な問題をクリアしていかなければいけません。
外国人労働者を異常な低賃金で買いたたいて問題になっている例もいくつも見られます。
介護現場でのこのような問題が起こらないように政府は対策を練っていただくことを切に願います。