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ターミナルケアの現状について、知っておきたい知識 ①

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日本は超高齢社会になり、

在宅医療を必要とする人が2025年には29万人と推測されています。

急性期治療を終えた慢性期・回復期患者、終末期ケアも含め、

生活の質を重視した医療としての在宅医療の需要は高まっています。

 

 

 

最期は自宅で家族に見守られながら迎えたい

と考える人は多いようです。

 

しかし、在宅でターミナルケアを行う場合、

人手の確保や急変時の対応、介護者の体力と精神面などが、

整わなければ成り立ちません。

 

ターミナルケア、看取りケア、緩和ケアの違いについて

基本的には、死期が近くなった人のケアをするという意味ではほぼ同義語です。

しかし、わずかながらに概念に違いがあります。

 

ターミナルとは終末期を意味します。

人生の終末期、病気の終末期を迎える時に、延命するか、

残された時間を自分らしく過ごし、

どのように充実させるかを考えなくてはなりません。

 

ターミナルケアとは、

死を目前にした人のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を目指すケア

のことを言います。

治療を目的とせず、

「残された時間を充実したものにしよう」

という考え方です。

日本では1980年代以降、

緩和ケアの発展を通して、

少しずつターミナルケアが重要視されるようになってきたそうです。

 

目的が達成できるよう、施設や病院、在宅のメリットとデメリットも考慮して、

最期を迎える場所を決めなくてはいけません。

自宅や施設で容体が急変した場合、

病院へ運ぶか。そのまま看取るか。ということも、

考えておく必要があります。

本人の意思を最大限尊重できるよう、

意思疎通ができなくなる前に家族で話し合っておくことが大切です。

 

看取りケアは、

在宅や介護施設で最期を迎える人に施すケア

になります。

何か特別な知識やテクニックが必要なわけではありません。

残されたわずかな時間に思い出話などをするだけで、

本人にとってはかけがえのない大切な時間になります。

その人を思う気持ちをもって接することが重要です。

 

緩和ケアは、ターミナルケアの一部です。

緩和ケアは、がん患者らの苦痛を緩和して、QOLの改善を図るものです。

ターミナルケアの要素に加えて治療も並行して進める点に違いがあります。

 

看取りの場所の選択の難しさ

高齢化社会のスピードが急速で、ホスピスの需要に追いつけていないため、

多くの終末期患者は一般の病院で最期を迎えているのが現状です。

日本人の病気や死に対する考え方の違いも影響しているともいわれています。

 

衰弱していく家族を自宅で目の当たりにしているのは辛い

という考えを持つ人の割合が海外に比べて多いということ。

また、一人暮らしの高齢者の割合も年々増加傾向にあり、

孤独死よりも施設で医師や看護師にみとられながら安らかに死にたい

と願う人も多いともいわれています。

 

ある医療機関の調査では、

在宅療養を行うことができた理由を、このように挙げていました。

 

・必要な在宅医療・介護サービスが確保できたため 

・病状等から、医療機関における医療が必要ないため

・家族等の介護者が確保できたため

・本人、家族等が強く希望するため

・病状等から、介護施設における介護が必要ないため

・住宅改修等の住環境の整備ができたため

・介護施設への入院が望ましいが、適切な施設に空きがないため

・医療機関への入院が望ましいが、適切な施設に空きがないため

 

ここからも分かるように、

サービスの確保、金銭面、介護者と本人との良好な関係

が必要だといえます。

 

訪問看護事業所数および訪問看護サービス利用者数は近年微増してきてはいます。

しかし、介護保険上はいれる時間などは限られています。

在宅で生活をするためには、サービスや家族の助けが必要です。

 

 

ターミナルを検討する時期はいつなのか。

ターミナルケアを行うかどうかは本人や家族の意思に左右されます。

ターミナルケアを始めるということは延命をあきらめるということも意味します。

開始の決断は、慎重に行うとともに修正が可能ということを頭に置いておきましょう。

 

癌などの終末期の場合は、病状から予測した余命や、治療の効果が期待できなくなった時。

認知症や老衰の場合は、寝たきりになり介助をしても食事をとらなくなってきた時。

を、一般的にターミナルケアの開始時期と考えられています。

本人の意思でターミナルの時期を検討できればいいですが、できない場合は家族が判断します。

 

どこでターミナルケアをおこなうか

どこで最期の時を迎えるかを話し合う時には、

本人がどこで過ごしたいのか。

一緒に生活する家族が対応できるかどうか。

本人の希望に沿う形で、

受けられるサービスの種類や費用、往診医などとの様々な連携を

十分に考えて決定するようにしましょう。

 

次回は、ターミナルケアを開始するにあたっての知識をご紹介したいと思います。

 

 

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このたび2020年6月1日より

伊丹・尼崎・川西・宝塚を中心として、

エポック訪問看護ステーション

を立ち上げました。

 

地域の皆様の健康と安心のため、

利用者様が「その人らしく生きる」手段を共に模索し提供してまいります。

 

 

※まずはお気軽にお問い合わせください※

TEL:072-770-1657

 

 

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