臨床で働いていると、情報が不十分なまま患者様を担当することもあります。
疾患名:脳梗塞
とだけ記載されており、
どこの?どの部位で?など、
疑問に思うこともあります。
もちろん、CTやMRIなどの情報をいただければとても助かるのですが
我々は患者様が、どのような症状なのかを推測していく必要があります。
脳卒中片麻痺患者様の症状というと、真っ先に思い浮かぶのは
麻痺
だと思いますが
それと同じくらいに生活に支障をきたすのが
高次脳機能障害です。
そのために、高次脳機能障害についてもしっかり理解しておく必要があります。
臨床の中で特に多いところとしては、
- 半側空間無視
- 失行・失認
- 注意障害
といった症状ではないでしょうか?
もしあなたがそのような症状について、もっと詳しく知りたいと思っているのであれば、今日のブログを読み進めてください。
ADLの妨げになる高次脳機能を評価するために必要な技術とは?
患者様が自宅復帰をした上で、
- なかなか髪を結べない
- 服が着ることができない
- 歯磨きができない
など、今まで日常生活の中で、もともとできていたことができない
ということは少なくありません。
こうした問題点は、リハビリの中では気づけないセラピストも多く、
患者様のご家族や多職種からの情報共有で気づくこともあります。
これは失行と呼ばれる現象であり、優位半球の損傷(左脳)で起こります。
こうした症状は訪問分野では自分でもきちんとADLを確認し、
どのようなリハビリが必要か、何が問題点なのかを考えていかなければ
立ち上がり練習をしました、歩行練習をしました、
と言っても、単純な身体機能の問題ではなく、
認識などの問題となるため、専門的なアプローチをしない限り、結局日常生活に反映させられないということも少なくありません。
ですので、きちんと自分自身の目で見て、症状を確認し、
なぜその症状が出ているのかを考える癖を付けなければいけません。
(※可能であれば医師と相談して、脳画像をチェックする必要もあります。)
高次脳機能障害の注意障害も起こる場合もあります。
詳しくはこちらもチェック
高次脳機能障害がもたらすADLの問題点を考えるおすすめセミナーがあります
さて、8月から開催する理学療法士・作業療法士向けの高次脳機能障害セミナーを今日はご紹介したいと思います。
それが
脳血管疾患における高次脳機能の理解|失行を呈する疾患のリハビリテーション – エポックセミナー
講師は四国医療専門学校で専任教員としてご活躍の佐々木克尚先生にご登壇いただき、半側空間無視や失行の基礎知識やリハビリの進め方についてご講演をいただく予定です。
半側空間無視の責任病巣はどこなのか
どのようなメカニズムで出現するのか
どのように評価していくべきなのか
これらについて徹底的にご講義いただく予定です。
昨年開催した際も大変好評だったセミナーです。
もしあなたが高次脳機能障害の評価について迷っているのであればぜひこのセミナーをチェックしてみてください。
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