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歩行動作に影響する寝返り動作の問題点とは?

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みなさんは歩行動作の治療において

寝返り動作を治療することはありますか?

 

脳卒中片麻痺患者様の歩行動作の治療において

起居動作を評価することは多いと思います。

 

寝返りの「骨盤の回旋」

が歩行の際の骨盤の回旋に

影響するという考えには至るかもしれませんが

他にも重要な要素が隠れていることをご存知ですか?

 

本日は、寝返り動作における

重要な要素を復習してみたいと思います。

 

寝返り動作で必要な要素とは

まず、寝返り動作に至るまでに

どのような経緯を辿るかを確認してみましょう。

 

・背臥位姿勢

・重心変位期

・側臥位姿勢

 

大きく分けるとこの3つですね。

それぞれの期には歩行動作にも重要な要素が多数含まれています。

私は起居動作がきちんと行えない患者様は

たとえ歩けても、安定して歩けないのではないかと考えます。

 

それではそれぞれの姿勢・動作について詳しく考えていきましょう。

 

歩行動作の治療になぜ寝返り動作の評価が必要なのか?

皆さんは背臥位についてどのような印象をお持ちでしょうか?

背臥位姿勢とは支持基底面が一番大きい姿勢であり

安心できる姿勢であるとも言えます。

 

この姿勢における重要なキーワードは

・屈曲動作

・上肢の側方リーチ

・視覚と手の位置関係

 

このあたりでしょうか?

 

背臥位姿勢において股関節や膝関節の屈曲動作

頭部と体幹の屈曲動作の獲得は

支持基底面を減少させるとともに、

動作を容易にする準備段階だと理解しています。

 

支持基底面が大きいと物体は安定します。

しかし支持基底面が小さいと物体は不安定になりますが

逆を言えば動かしやすいといえます。

つまり、こういう状況です。

「支持基底面」の画像検索結果

 

その支持基底面を無視して

連合反応を増長し、

体幹がへばりついている状況で

寝返りを指示しても、

患者様は寝返ることなんてできませんよね。

 

まずは重心位置を変位させる練習から

始める必要があります。

 

 

 まずはコチラの記事を読んでみて下さい。

右側へ動きやすくするために、

まずは支持基底面を狭くしましょう。

そのためには、

頭を少し浮かせる、

手を上げる、

膝を曲げる

等の方法が必要です。

寝返り動作はどのように治療していくべきなのか - EPoch Official Blog

 

 

リーチ動作は重心位置を動かす重要な要素です

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また、重心位置を変位させる方法として、

反対側へのリーチ動作があります。

 

リーチ動作は、肩甲帯の屈曲や

上肢の挙上が重要になってきます。

その際に働く腹斜筋や腹横筋、呼吸補助筋は

側方へのリーチを助けてくれます。

それだけでなく、この際に重心位置が

左右に移動することを経験するのです。

 

重心が移動した反対側の身体は

浮いたような感覚になると患者様はよく話されませんか?

 

・触れている感覚がない

・どの位置に身体があるかわからない

 

このように話されることを聞いたことがあるはずです。

もし患者様に感想を聞けるなら

ぜひ聞いてみてください。

自分では経験できないお話が聞けるはずです。

 

歩行動作における目と頭部の関係性について

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また、視覚の動きと頭部の動きは

切っても切り離せないほど重要です。

 

視覚の動きは頭部の動きを誘導すると言ってもいいほど

関係深いものです。

 

視線を動かすことで、頭部の動きが誘導されます。

そうすると、頭部の回旋、屈曲動作が誘発され

体幹の筋収縮が促されます。

これも一つの運動連鎖ですよね。

 

また、小児期では視線と頭部の関係性に加え、

上肢との協調性について学習が始まります。

 

自分の見ている視覚内の情報と

自分の体の位置関係を学習するのです。

脳卒中の患者様は自分の体の情報と

体外の情報に対しての適応が圧倒的に遅いように感じます。

 

特に片麻痺患者様の眼球運動はきちんとチェックしておくことをおすすめします。

片麻痺患者様の手の治療には眼球運動をチェックしておこう

 

何度か練習すればできることも

なかなか学習が進まないことってありませんか?

 

こういう情報についても、寝返り動作一つで

評価できてきます。

 

 

どうでしょうか?

ここまで読んでみて

背臥位姿勢でできないことがあると

歩行動作でも同じような問題があると

思わずにいられないのではないでしょうか?

  

歩行動作における目と手とバランスの関係とは


さて、ここまで寝返り動作における眼球の動きや支持基底面内での重心移動
リーチ動作について書いてきました。

立位姿勢や歩行動作のような支持基底面が極端に小さい環境下で

重心をコントロールするということは、このように支持基底面が

広い環境下で自分の重心をまずコントロールする練習から始めなければいけません。

 

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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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