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ピボットという強さ

こんにちは、EPoch IT 部の坂田です。

起業にあたってピボットの大切さについてお話しします。

バスケットボールで、軸足を中心に体を回転させる技をピボットといいます。
日本の起業家にも随分お馴染みになってきたピボットという言葉ですが、
簡単に言うと事業転換という意味になります。

ただ、ピボットという言葉は色々な所で使われすぎていて、
バズワードと化し、狭義にはいくつかニュアンスの違いを含んでいます。
事業戦略が暗礁に乗り上げて軌道修正を余儀なくされること、という風に
ネガティブな意味に捉えている人もいますし、
今進めようとしている事業を市場の変化に応じて、
方向性を転換してより実現性を高めること、という風にポジティブに捉えている人もいます。

ここでは、ピボットについて後者のポジティブな定義で使います。


Kevin pointed to the YouTube analogy which, if you didn’t know, started off as a video website aimed at the dating market – but it soon pivoted when users started uploading videos of cats doing cute things.

YouTube も実はデート市場をターゲットにした動画サイトとしてスタートした。けれども、ユーザが可愛い猫の動画をアップロードするようになってすぐに方向転換した。

Kevin Systrom on Instagram’s meteoric rise…and when IS it coming to Android? [Interview]



起業家は、いかにして利益を上げるかを考え、ビジネスモデルを作ります。
それは他人の真似をしない限りは、とても難しいことです。
そして、起業家は概ね妄想的で、自分の考えることは(すべから)く成功すると信じています。

そうすると、一度思い付いたアイデアやビジネスモデルを、
伝家の宝刀のように大切にし、何があっても
絶対に曲げない姿勢を保つ起業家が多いようです。
けれども、その絶対に成功すると信じている素晴らしいアイデア
市場の動きやローンチのタイミングなどにあわせた柔軟なピボットが必要になります。


We surround ourselves with a reality distortion field that allows us to survive the rigors of startup life and believe, in our heart of hearts, that what we’re creating and envisioning is going to succeed. … (中略)… But when your reality distortion field is impenetrable and you’re at the point where you can’t separate fact from fiction, you’ll crash and burn in a horrible way. It happens to most of us. And it’s painful.

起業家は、過酷なスタートアップを生き残るための都合のいい脳内変換を持っていて、心の底から自分たちの作っているものや心に描いているものは成功すると信じている。…(中略)…けれどもその脳内変換が強固で、フィクションと現実を分けることが出来なくなった時、恐ろしい事故に見舞われて火傷をする。起業家の多くがその事故に遭い、痛手を負っている。

The *real* pivot by @ASmartBear



お陰様で EPoch は 3 年目になりますが、
それまでの中で日の目を見ていないプロジェクトは沢山あります。
勿論ブレインストーミングレベルの小さいものから、
ローンチ直前まで漕ぎ着けたレベルのものまで多種多様です。

自分が頑張って作ったアイデアが、
必ず成功すると信じていたとしても、
それをさらに見極め、躊躇わず、そして効果的にピボットを行うことが出来る
それが、出来る起業家であり、事業を続けていくための強みだと実感しています。