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便利なのになぜ使わないの?介護グッズ【おすすめ】

介護・福祉イラスト 車椅子など介護用品と生活設備

 

 

 

皆さんの家や施設・病院では介助者を助ける介護グッズは活用できていますか?

 

在宅で長く過ごすためには介護者の存在は不可欠です。

 

施設を終の棲家として過ごしておられる方もいらっしゃいます。

そのような場合は介護者=家族ではなく介護職ということになります。

 

長く続く介護において、介護負担の軽減は必須です。

介護者が体を壊してしまう、

精神的に耐えられなくなってしまう、

そうなってしまえば利用者様が在宅で生活していくことは困難になります。

利用者様本人だけでなく、家族にとっても後悔されることとなってしまいます。

 

施設においては、

スタッフの勤務環境が悪いと感じられれば、

退職者が増えたり、施設全体のサービスの低下にもつながりかねません。

 

そんな介護負担を減らすために、

私達セラピストがよく提案するのが介護グッズの数々なのです。

にもかかわらず、提案しても中々受け入れてもらえないことも多くあります。

 

私が新人の理学療法士の頃は

「なぜこんなに便利で楽になるはずなのに使わないんだろう?」

と思っていました。

 

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介護グッズを使うメリット

世間には、多くの福祉用具・介護用品・介護グッズが出回っていますが

介護者の負担を減らすために作られたものも多くあります。

 

福祉用具の導入には、

本人の動作レベルを(補うことで)上げるため

本人が安全に動けるようにするため

がほとんどですが、

その中にも「介護負担の軽減」という大きな目的が含まれています。

 

介護グッズを使うことで

・介助量が減り、介助者の身体的負担が減る。

・安全に介助できるようになり、転倒リスクを軽減、利用者様・介助者様双方が怪我をするのを防ぐ。

・介助に要する時間が短縮されて、時間を有効的に使うことができるようになる。

・できなかったことができるようになり、利用者様の精神的な活力になる。介護におけるストレスが軽減される。

 といったメリットが挙げられます。

 

なぜ介護グッズを使わないのか?

使い方がわからない

誰もが初めてのものを使う時は失敗したり、

逆に時間がかかったりしてしまいますよね?

介護の現場では、そもそもストレスの多い環境。

「新しいものを使う」というストレスを避けたいと思うのは自然です。

 

ましてや家庭で使われる時、それを使うのは高齢のご家族であることが多いです。

電動のものであれば使い方を習得するのに時間がかかる、

そもそも新しいものを受け入れがたい、という場合もあります。

 

面倒くさい

急がば回れ、という言葉がありますが、

介護グッズを使うとなると、その準備だったりセッティングだったり、

ちょっとしたひと手間が必要になることもあります。

もちろんその手間があるからこそ全体の介助にかかる時間を

短縮することができることが多いのですが、

今ある工程に何かがプラスされる、というだけで

すごく手間が増えるように感じてしまうのです。

 

順番や環境設定などを覚えないといけないこともあり、

「今だってできていないわけじゃない」

と面倒くさく感じてしまうのです。

 

介助するならぜひ使ってほしい介護グッズ

スライディングボード

車いすの乗り移りの際に使用する福祉用具です。

移乗というのは、転倒リスク・介助負担とともにワースト上位に入る場面のひとつです。

重介助・全介助の移乗というのは本当に大変です。

 

通常の移乗であれば、

お尻を持ち上げて体を反転させ(車いすのひじ掛けをよけながら)、

車いすの座面に確実にお尻を乗せる必要があります。

スライディングボードを使うと、

ベッドから車いす(またはその逆)へ、

滑り台のようにお尻を滑らせることができます。

持ち上げるという動きが無くなり、

大柄な利用者様を小柄な家族様が簡単に移動させることができるのです。

ある程度体幹がしっかりしていて、少しでも足で踏ん張ることができれば、

立ち上がれない利用者様おひとりでも移乗できるようになることもあります。

 

 

 

背抜き・体位変換シート・グローブ

寝たきりになると、特に注意しなくてはいけないのが「褥瘡(床ずれ)」です。

長く横になり、寝返りも打たないでいると、

圧を逃がすことができない上に、熱も発散することができません。

そのため、介護者は2時間おきの体位変換をしなくてはいません。

 

自動体圧変換の機能の付いたマットレスもありますが、

接地面はあまり変わらないため、

圧は逃がせても熱は逃がせないことも多いです。

そうなると汗をかき、皮膚が湿潤し、衛生状態が悪くなってしまう原因になります。

 

また、意外と介助量が多く、腰痛の原因になるのがベッド上の位置移動です。

平行移動ですべての体重を持ち上げて動かさないといけないため、

もしかすると一番介護側にとってリスクの高い介助かもしれません。

 

持ち上げずに移動させようとすると、

摩擦により褥瘡の原因になってしまうため、ご法度です。

 

これらを解消するためのグッズは、

シートタイプやグローブタイプなど、様々な形状があり、

つるつるとした摩擦を軽減する素材でできているため、

体とベッドの間の隙間にも手を入れやすくなっています。

少しそうして背中に刺激を入れてあげるだけでも、圧や熱を和らげることができます。

シートを挟み、体をずらせば持ち上げなくても

摩擦を作ることなく体をずらすことができます。

 

介助らくらくシートS

介助らくらくシートS

  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

 

 

ベッドのギャッチアップ

よく面倒くさくて使ってもらえないのがベッドのギャッチアップ機能です。

頭を上げる・足元を上げる・高さを調整する、などの機能がついています。

起き上がりの際、ギャッチアップ機能を使うことで座った状態に姿勢を近づけ、

最小限の力で起き上がらせることができます。

高さを調整することで立ち上がりや移乗の際にやりやすくなることも多いです。

高さを一番下まで下げておくことで、転落した際のリスクを減らすこともできます。

 

 

blog.ep-och.com

 

 

リフト

かなり大掛かりなセッティングや慣れが必要になりますが、

身体的な負担の軽減にはかなり大きな効果を発揮します。

 

今まで2人介助で全介助で必死に移乗させていた方を1人でほぼ100%安全に移乗させることができるようになります。

施設などは入浴の際に導入しているところも多いようですが、

たくさんの人を介助しなくてはいけないからこそ、積極的に導入してほしい道具でもあります。

 

最近では在宅でも使えるような小型のものも登場しています。

 

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介護グッズも立派な介護の一つです

 

先ほども受け入れてもらいにくい理由を上げましたが、

もしかすると受け入れてもらえない本当の原因は

私たちセラピストの提案の仕方にもよるかもしれません。

 

「これがいいから使って!」

と押し売り営業しても受け入れてはもらえません。

 

なぜこれが必要なのか、理解していただけるまで説明をしたり、

不安は最初のうちはできるだけ一緒に練習をしたり、

介護者が何に本当に困っているのかを見極めてあげることも必要です。

 

道具を使うことで、利用者様も介護者側も安全に、

安心して介助ができるようになります。

 

住み慣れたご自宅で長く生活できるようにするためには、

少しでも無理や無駄を省く必要があります。

 

少しでも楽にできる道具や方法があれば、積極的に提案をしていきます。

 

このたび2020年6月1日より

伊丹・尼崎・川西・宝塚を中心として、

エポック訪問看護ステーション

を立ち上げました。

 

地域の皆様の健康と安心のため、

利用者様が「その人らしく生きる」手段を共に模索し提供してまいります。

 

 

※まずはお気軽にお問い合わせください※

TEL:072-770-1657

 

 

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